消火栓の中に設置されたホースの筒先・管鎗(かんそう)の大量盗難が各地で相次ぐ 静岡県内

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静岡県内では消火栓の中に設置されたホースの筒先、管鎗(かんそう)の大量盗難が相次いでいます。

伊豆市の住民
「開けてみましょうか。ないんですね、ここに筒先があるはず
なんですけど」

 今、静岡県内ではこの消火栓の中にあるホースの筒先、管鎗の大量盗難が相次いでいます。

伊豆市の住民
「全部調べたら結局4カ所(盗まれたところが)あった」

 伊豆市だけ65本、静岡朝日テレビの調べで静岡県内では、25日までに327本が盗まれました。

坂井剣一郎記者
「伊豆市のホースの筒先がなくなったとされる現場です。このように幹線道路沿いでの被害が多いということです」

 こちらは盗まれなかった現場。

 何が違うのでしょうか。

伊豆市 天城湯ヶ島支所 飯塚拓也消防副主任
(これは何製?)
「おそらくアルミ製」
「やはり真鍮(しんちゅう)製が被害にあってます」

 盗まれているのは真鍮製が多いことが分かっています。

湖西市消防本部

湖西市消防本部・小幡俊治さん
「こちらに管鎗というものが本来ならあるはずだったんですけど、それが今ないという状況」

 湖西市でも27本が盗まれました。

大野裕輝記者
「片手で持ち上げられるほどの軽さですが、この管鎗がないと
消火活動に大きな影響が出てしまうといいます」

 今回特別に放水を比較させてもらいました。

 ホースに管鎗がついている状態に比べ…。

 管鎗がついていない状態だと…。

 遠くまで届かず、コントロールもしづらそうで初期消火に影響が出て、火事の被害拡大に繋がりかねません。

大野裕輝記者
大野裕輝記者

静岡県警は

静岡県警 山内兼光管理官
「最近、金属盗が大変多発しておりまして、その関係で金属くずの営業条例の方が一部改正をされています」

 25日静岡県警は金属買い取り業者に9月から施行される
金属くず営業条例の一部改正に関するビラを配るなどして周知を行いました。

 改正では「指示処分」が追加され、改善しない違反者には「営業停止」を命じることが可能となります。

金属買い取り業 山根商店 漆畑耕栄さん 
「これも引き上げたり、買い取ったものの一部。機械モーターですね」

 金属くずはここ最近値段が上がっています。

金属買い取り業 山根商店・漆畑耕栄さん
「中に入ってる銅が高いんですよね」

(Q:筒先、ホースの消火栓の物がなくなってる)

「あれは真鍮、真鍮は銅と亜鉛の合金ですから、やっぱ銅製品なので、スクラップ価格としては高い」

 条例改正で業者には買い取りの際の相手方の確認や取引内容の記録の徹底が求められます。

金属買い取り業 山根商店・漆畑耕栄さん
「適正に(金属くずを)取り扱って、適正に循環社会に貢献できればと」

山根商店・漆畑耕栄さん
山根商店・漆畑耕栄さん