台風の影響で川根本町の一部住民が孤立 観光シーズンを直撃
静岡県川根本町は複数の道路で土砂崩れや陥没が発生し、今も一部の住民が孤立しています。秋の紅葉シーズンを前に影響が出ています。
石田和外アナウンサー:
「陥没した道路にかなり近づきました。崩れ落ちてしまった道路の下も泥水が流れています」
台風15号による大雨の影響で川根本町下泉では道路の陥没が発生し、24日午前3時前、70代の男性2人が乗る軽トラックが転落しました。
警察などによりますと、1人は自力で脱出しましたが、もう1人は軽トラックが引き上げられた今も行方が分かっていないということです。
川根本町は複数の道路で土砂崩れが発生。静岡市や島田市に抜けられず、一時孤立状態となりました。
徐々に通行止めが解消されてはいますが、今も一部の集落で住民の孤立が続いています。
川根本町の寸又峡温泉にあるこちらの温泉宿では当時、およそ50人が泊まっていましたが、道路が通行止めになり、帰れなくなったということです。
飛龍の宿 望月静馬社長:
「道路や大井川鉄道が回復する状況が分かるまで宿で待機していただくようお願いし、24日は天気も良かったので付近を散歩するなりして過ごしてもらいました、25日の昼ごろ帰れる状態になった」
大井川鉄道や夢のつり橋といった観光スポットと一緒に楽しむ人が多かった寸又峡温泉。復旧の見通しが立っておらず、夢のつり橋は途中の道路が通行止めとなっています。
飛龍の宿 望月静馬社長:
「当館では今のところ150名ほどのキャンセルが出ています、夢のつり橋という渓谷のほうを皆さん楽しみにされている、まだ向こうは通行不可能な状態ですからそれが解消されないとお越しになりにくいかもしれません」