浜松市天竜区の土砂崩れは「盛り土」によるものだった疑いが…静岡県と浜松市が調査へ
台風15号の影響で、浜松市天竜区緑恵台では土砂崩れが発生。住宅など3棟が被害を受け、巻き込まれた住宅に住む家族3人が軽いけがをしました。
今回崩れた現場について、周辺住民からは気になる話が…。
複数の人が「数年前からダンプカーで土砂が運び込まれていた」と証言。盛り土によって、被害が拡大した可能性が浮上しています。
●近隣住民
Q.土はどんどん増えていった?
「そうです。増えていっていました」
Q.何年間くらいで
「だいたい10年くらいじゃないかな」
Q.土の出し入れているのを見たことはあるか
「あそこに入れているのは見たことあるけどね。気にはかけていたが、まさかこんな事故になるとは思っていなかったですね」
●近隣住民
「不安でしたね。やっぱり大雨になったときに他所でもいっぱいそういう事故があるじゃないですか。だから本当にそういうことはあってほしくないですよね」
県と浜松市は25日調査を開始。さらなる土砂の崩落を防ぐための応急対策を講じました。
盛り土による土砂災害。思い起こされるのは、去年7月に熱海市伊豆山で起きた土石流災害です。
Q.熱海と類似した点はある?
「まず水でしょうね。流水が出やすいところ。熱海の原因というのは流水ですから、現場を見ると、流水ができていない ということで、まず排水施設がない。それは事実だと思います。転圧もされていない。物理的にできないので。それが原因だろうなと」
浜松市 鈴木康友市長
「(土砂崩れが起きたことは)大変由々しきことで、これから今までの経緯 の中でどういうふうに現場の状況をはあくしていたのかも含めてしっかり検証して対応したい」
Q盛り土があったかどうかは?
「私も午前中に報告を受けて、これまでは(盛り土があったという)認識がなかったので、それも含めて、第三者委員会でしっかりやる。」
また、市は去年実施した盛り土の総点検では調査対象に含まれていなかったことや、2014年ころから少なくても4回、近隣住民から土砂の搬入に関する情報提供や相談を受けていたことを明らかにしました。
今後、当時の市の対応や責任の所在についても調べていくとしています。