空前の家康ブーム…静岡は「初恋の地?」 浜松には「出世城」 ゆかりの地で関連グッズ売れ行き好調
観光客:「家康グッズ思わず買ってしまう」
家康関連グッズの売れ行きが好調です。大学生がデザインした徳川家康グッズも!?
女子大生:「天下統一をしたということで、日本一高い富士山を真ん中に入れました」
今や県内は家康グッズの戦国時代に突入。“ゆかりの地”で取材しました。
静岡市…静岡浅間神社にギフトショップ 関連グッズ150点
静岡市の静岡浅間神社。
静岡浅間神社 宇佐美洋二さん:「徳川家康公は75年の生涯を生きたが、実にその3分の1の25年をこの駿府、静岡で過ごす。その都度、静岡浅間神社をお参りをして天下統一がかなった武将と言える」
そんな家康ゆかりの神社の境内で今年1月に期間限定でオープンしたのが、こちらのギフトショップです。店内はもちろん、家康グッズがところ狭しと並んでいます。関連グッズはおよそ150種類。
家康が名付けたとされる「安倍川もち」や家康がデザインされているうまい棒、徳川の家紋入りのクラフトビールやコーラなど様々な商品に家康が描かれています。
他にも家康の出身地、愛知県・岡崎の八丁味噌や浜松のみかん、静岡の抹茶あずきと…。家康ゆかりの地の特産品の味を楽しむことができる商品も。この「3段セットの餅」は私鉄3社がコラボしてつくりました(名古屋鉄道、遠州鉄道、静岡鉄道)
他にも…
家康公初恋の地しずおかギフトショップ 中原愛理店長:「こちらは静岡浅間神社の井戸水を使った御神の水餅となっています。お土産としての持ち帰りもありますし、外で食べてテイクアウトの需要もあるので大変人気の商品」
こちらの「水餅」は先月、およそ300個売れる大人気ぶり。お客さんの反応も良いといいます。
宮城県民 40代:「つるんと喉越しよく食べれそうだなと思って買った」
Q.家康ブームは感じる?
A.「感じる、静岡に久しぶりに来て、どこ見ても家康なのでブームが来てるのかなと感じる」
Q.いっぱい家康グッズがありますが?
A.「思わず買ってしまう」
「出世城」浜松城の売店で人気…大学生とコラボした伝統工芸品「印伝」
続いて向かったのは浜松市。
はままつ案内人 阿形守康さん:「(家康は)29歳から45歳まで17年間生活していた。戦に明け暮れていますから、かなり規模的には大きいお城を作られていたと思う」
浜松城は家康が天下統一への足掛かりとされた城で、「出世城」と呼ばれています。そんな浜松城の天守閣1階の売店で今話題となっている商品が。
それがこちらの「印伝(いんでん)」と呼ばれる伝統工芸品です。これは浜松城や静岡産業大学の学生らがコラボしてつくった商品。小銭入れのほか、がま口財布、ペンケースの3種類があり、静岡産業大学の学生は模様に携わりました。
静岡産業大学経営学部4年 村松里咲さん:「家康づくしというテーマのデザインだった。浜松の魅力を皆さんに知っていただけるデザインをつくりたいという思いと3人のデザインを詰め込んだデザインにしたいという思いでつくった」
それぞれ担当した柄について聞いてみました。
静岡産業大学経営学部4年 村松里咲さん:「七宝柄(しっぽうがら)と言って、家康公が愛用したお椀に用いられた模様。吉祥文様(きっしょうもんよう)と言って縁起のいい柄なので取り入れました」
静岡産業大学経営学部4年 村松桃伽さん:「(担当したのは)こちらの柄です、家康公が鷹狩りを好んでいたことから鷹を入れて、天下統一をしたということで日本一高い富士山を真ん中に入れました」
静岡産業大学経営学部4年 北村七海さん:「私がデザイン担当したのはこちらの柄です、三崩し(みつくずし)というデザインの中に、家康公がお茶を好んで飲んでいたということから、お茶の葉っぱを組み入れたデザインになっています」
3月から発売を始めたこちらの商品。制作には苦労が絶えなかったそうです。
静岡産業大学経営学部4年 村松里咲さん:「最終的に一つのデザインをつくるに当たって、何個かデザインの案はあったが、納得のいくデザインを一つ作り上げることが難しく、一番大変だった」
徳川家康ゆかりの地である「静岡」と「浜松」。それぞれに違った特色がありました。“土産物戦国時代”は今後もヒートアップしていきそうです。