ポイント付与は9月いっぱい…“駆け込みふるさと納税”増加、お得なキャンペーンも
植田結衣子アナウンサー:「こちらのサイトでは、寄付金額に対して、最大で7%のポイントがもらえるキャンペーンを行っています」

実質2000円の自己負担で寄付が出来る「ふるさと納税」。一部のポータルサイトを通じて寄付すれば、さらにポイントがもらえることもあります。しかし、そんなお得な制度も、10月からはポイントが廃止に。その理由として総務省は、ポイント競争が過熱していることなどを挙げています。
これには、街の人からも惜しむ声が…。
30代(女性):「ポイントも考えていた部分もあるので、少し残念」
30代(男性):「ちょっとポイントを貯めていたので、まだ残っているのを今月にやらなきゃと思っている」
50代(女性):「やる方はやるし、ポイ活に重視している方は離れちゃうのかなと思う」

ポイントがもらえるのは、制度改正前となる9月末まで。そのため今、“駆け込みふるさと納税”が増えていて、「ふるさと納税」を扱うサイト側もお得なキャンペーンを続々と打ち出しています。
ふるさと納税ガイド 飛田啓介編集長:「楽天ふるさと納税であれば、9月頭の楽天スーパーセールが、ポイント還元率が大幅にアップするというようなキャンペーンをやっています。(さとふるでは)抽選になるんですが、最大で寄付金額の1000%分のポイント還元があるというようなキャンペーンをやっているサイトもあります」
Amazonふるさと納税では最大20%をポイント還元。

人気は「新米」 寄付額は去年の2.4倍
こうしたポイント還元キャンペーンが激化する中、“あの返礼品”も駆け込み需要に拍車をかけています。ふるさとチョイスによりますと、全国的に「お米」への寄付が伸びていて、今年は例年よりも早い段階から増加傾向にあるといいます。特に高値が続いている「新米」は、ポイントが付与されている間にお米を確保しようと、去年の2.4倍の寄付額となっています。

全国的に人気の焼津市は…
ふるさと納税の駆け込み需要は県内でもー。
2年連続で寄付額が100億円を超えるなど、全国的に人気の「焼津市」。返礼品は全国トップクラスのおよそ1650種類に上ります。すでに、寄付額、寄付件数は、去年の同じ時期を上回っているといいます。
焼津市ふるさと納税課 打桐浩之課長:「ポイント廃止に伴う9月の駆け込み需要を想定している。寄付が増えることによって品切れにならないように、そういったところはしっかり対応していきたい」

駆け込み需要を想定し、万全の態勢で臨む「焼津市」。特別な返礼品は考えているのでしょうか?
焼津市ふるさと納税課 打桐浩之課長:「特に駆け込み需要のために返礼品を用意するとかは、特に今のところはないが、やはり駆け込み需要に向けて、全国へのPR、イベントに参加するとか、あとSNSを活用したキャンペーンは積極的に仕掛けていきたい」
期間限定で寄付額下げる自治体も
県内には、期間限定で寄付額を下げている自治体も…。
御前崎市 山下メロン園 山下剛代表:「全国のいろいろな方に知ってもらえるチャンスかな、と思ってやっている」
御前崎市でマスクメロンを栽培から販売まで行っている「山下メロン園」。敷地内には温室ハウスが10棟あり、8日ほどのペースで苗を植え替え、およそ3カ月周期で収穫。1年を通じて安定してメロンを収穫することができ、収穫量は年間およそ1万2000玉といいます。
植田アナ:「こちらですか?」
山下さん:「はい、こちらにメロンがあると思うんですけど。これがもう収穫を控えるばっかりで」
編み目もきれいなマスクメロンですが、ことしは猛暑続きで、栽培には苦労したといいます。
山下さん:「ひとつ収穫してみますか?」
植田アナ:「いいんですか?」
山下さん:「じゃあこちらのハサミで」
植田アナ:「この辺り?」
山下さん:「そうです。そのぐらい」
植田アナ:「その辺ではい、切ります」
山下さん:「反対側も同じぐらいの長さになる」
植田アナ:「同じくらいの長さでこの辺ですか? はい、切れました」
山下さん:「それで持っていてください」
植田アナ:「すごいずっしり重たいです。こんなに重みがあるんですね」

駆け込み需要に向けた期間限定の返礼品は「およそ1.4kgのマスクメロン」。これまで寄付額は2万3000円でしたが、9月末まで2万円となります。寄付額を下げることで、駆け込み需要への期待も高まります。
山下メロン園 山下剛代表:「お贈りするお客様が日本全国いろんなところにあるので、自分たちの販売網では届かないお客様のところに行くっていうのが、とても大きなことじゃないかと思う」
