竜巻被害から2週間 電気や水道は復旧し支援の輪は広がったが「元通りの生活にはほど遠い」 静岡・牧之原市

被害から2週間。
電気や水道の復旧は進んでいるものの、元通り生活には程遠いのが現状です。
被災者
「上が抜けちゃっている。」
Q.中心だけ天井が抜けていて周りは抜けていないが
「2年前にリフォームしたばかりだったので、壁とかいじったところは大丈夫だったが、築37年くらいなのであとは全然だめ。」
竜巻被害にあったこちらの住宅。
2年前にリフォームをしたばかりだったということですが、今回の被害で建物ごと建て直すしかないといいます。
被災者
「もうショック。ショックですね。せっかく子どもたちが巣立って老後を2人で生活しようと思っていた矢先だったので、こうなるとは夢にも思っていなかった。」
被災者
「ここが寝室だった。」
特に被害の大きかった2階部分の寝室は完全に屋根が飛んでしまい、骨組みだけが残された状態に。
Q.日差しが入るなかでの復旧作業は・・・
被災者
「長年住んでいた家なのでなるべく綺麗にしていようと思って、毎日片づけには来ていたが、あとは虚しさだけ。」
そうした日々のなかで不安の種となっているのが、あすに控える「り災証明書」の発行です。
り災証明書は災害で住宅がどのくらい被害を受けたかを証明するもので、被害の程度を段階的に区分します。
この区分によって支援金や税金の減免、仮設住宅の利用などの公的支援を受けられるかが決まるというものです。
被災者
「希望がもてる結果であればいい。やっぱり牧之原から離れたくないというのがあるので。建て直そうかというところで前向きには考えている。皆そうしたいと思う。そこのサポートをちゃんと県とかで負担してくれればありがたい。」
牧之原市では生活再建のための支援も始まっています。
日本カーシェアリング協会スタッフ
「申し込みにあたり、こちらの申込書を記入していただたい。」
19日から始まったのは、乗用車や軽トラックの無償貸し出し。
日本カーシェアリング協会が牧之原市に臨時の事務所を設置しました。
事前予約で、乗用車は7日間、軽トラックは3日間まで借りることができます。
19日は早速、子どもの送迎を行う事業所が乗用車を借りる手続きをしていました。
竹市恵美子さん
「子どもたちが車に満員で乗っていて窮屈なので、お声がけいただき、ご厚意に甘えさせてもらった。」
車を借りに来ていた竹市さんの事業所では、車3台が廃車となってしまったといいます。
竹市恵美子さん
「子どもたちを学校にお迎えに行って、帰りはご自宅まで1人1人送り届けますので、送迎車は本当に欠かせないものなので、大変助かります」
車のレンタルサービスは、12月25日まで行われ、期間中は何度でも利用することができます。
いまだ道半ばの復旧作業。
竜巻の被災地は不安が残るなか、2週間目の夜を迎えようとしています。
