清水から世界へ! 静岡市清水区の神輿が、大阪・関西万博で世界にお披露目 神輿はそのあとロンドンに
静岡市清水区の神輿が、大阪・関西万博で世界にお披露目される5基のうちの1つに選ばれました。10月1日のお披露目に向け、関係者が準備に追われています。(取材・文=三浦徹)
大阪・関西万博でお披露目されるのは、静岡市清水区の神輿愛好家からなる「清水港會」の神輿です。
「清水港會」は神輿の愛好家が1952年に結成し、現在およそ100人のメンバーがいるということです。毎年8月に行われる「清水みなと祭り」に参加しているほか、4年前から地域を活性化するイベントを毎年主催しています。

大阪・関西万博で披露されるのは、神輿を数多く作っている、静岡市の有名な大工さんがおよそ50年前に作った神輿ですが、もともと別の団体が所有していました。
●清水港會 伴忠秀会長:
「もともと東海大工業(現東海大静岡翔洋)のOBで結成された、神輿愛好家の団体が所有していました。しかしかつぎ手がいなくなったため、30年ほどそのままになっていました。たまたま私の知人から『ロンドンに神輿を欲しがっている人がいる』と言う話を聞いて、その神輿のことを思い出しました」
日本文化を広めるため、ロンドンで神社を建立しようとしている日本人が、神輿を欲しがっていると聞いた伴さん。放置されていた神輿を清水港會で譲り受けようと考えました。その結果、神輿は補修されたあと、ロンドンの日本人に譲渡されることになりました。
その際、仲介してくれた知人から、「ロンドンに渡る前に神輿を万博で披露しないか」という誘いを受け、参加を決めたといいます。
神輿を披露するのは10月1日に行われる「世界平和祈念祭 平和式典」で、本郷睦春日会など全国の他の神輿4基とともに1日2回、神輿を披露します。
清水港會のメンバーと、交流がある他団体のメンバー、合わせておよそ60人が大阪・関西万博の観客の前で神輿をかつぐということです。
いわば日本を代表する神輿の1つと紹介される清水港會。これをきっかけに清水を世界にPRしたいと伴さんは意気込んでいます。

●清水港會 伴忠秀会長:
「清水を代表してかつぎに行くので、これを機に清水のことを知ってもらって、地元に貢献出来たらいいと思っています。世界にも知っていただけるいい機会で、将来海外展開をしていく上ですごくいいアピールになると思います」
今回万博で披露される神輿は、補修を終えた後、ロンドンに送られるということです。
また、清水港會も参加するイベント「清水えんぎもん合戦」は10月5日(日)にエスパルスドリームプラザで開催されます。
