女子中学生の自殺は「いじめ」が原因…両親が市に7000万円求め提訴 「学校、市教委には不信感しかない」 静岡・焼津市

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 3年前の2022年、静岡県の焼津市立中学校に通っていた女子生徒が自殺したのは、いじめが原因だったとして、両親が市に7000万円余りの損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こしました。

女子生徒の父親:「娘ともっとたくさんの時間を過ごしたかったです。親として娘をそんな状況から助けてあげられなかったのは、本当に申し訳ない。心から謝りたい。娘に先立たれる気持ちが分かりますか」

 訴えを起こしたしたのは、2022年9月に自殺した当時中学3年生の女子生徒(14)の両親です。訴状によりますと、女子生徒は焼津市立の中学校に転校してすぐに複数の同級生から悪口を言われたり、発表会のために描いた絵が破かれた状態で見つかったりしました。

 女子生徒は道徳の授業で「またいじめに遭うかもしれない」などとプリントに書いて提出しましたが、担任から声掛けや面談が行われることはなかったということです。

 両親は「援助要請をしたにもかかわらず、学校から適切な対応がとられなかった」として、焼津市に対し7000万円余りの損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こしました。両親によりますと、28日が女子生徒の命日だったということです。

女子生徒の父親:「十分な対策をしていたとしたら、私たちの娘はなぜ亡くならないといけなかったのか。加害生徒はもちろん学校、市教委には不信感しかありません」

 一方、焼津市教育委員会は「訴状の内容を把握できていないのでお答えできない」とコメントしています。市教委が設置した調査委員会は2023年の報告書でいじめを認定。「尊い命が失われたことに対し、ご遺族の皆様に心よりお悔み申し上げます」としています。