小泉氏・高市氏先行、追う林氏…小泉陣営のステマ投稿問題の影響は 茂木氏、林氏は語学力アピール、小林氏は世代交代訴える/自民総裁選

10月4日の投開票まで5日となった自民党の総裁選。先行する小泉陣営で起きたステマ投稿問題が情勢を左右する可能性も。
総裁候補のひとり、小泉進次郎農水大臣。29日は都内の高齢者施設を視察しました。
農水大臣 小泉進次郎氏(44):「現場の方々の処遇を改善すること。これは私が総理総裁になった暁には、補正予算の中で物価高対策をやっていきますので、そこで少しでも処遇の改善につながるような形を考えたいと思っています」
Q.(読売新聞の)世論調査で、議員票・党員票を含めトップという結果が
A.「最後まで一喜一憂せずに、できることはすべてやる。その思いに変わりはありません」
投開票が5日後に迫った、自民党総裁選。小泉氏と高市氏が先行し、林氏が追う展開となっていることが分かりました。

高校生の鋭い質問に…
連日論戦が続く、自民党の総裁選。選挙期間唯一の日曜日は、高校生と議論を交わしました。
高市氏に同性婚について聞いたのは、最近18歳になった女子高校生です。
前経済安保大臣 高市早苗氏(64)
高校生:「高市さんは同性婚を考える上で、どういった観点を重要視しますか」
A.「私は基本的には同性婚には反対の立場です」
高市氏は、憲法が「婚姻は両性の合意のみに基いて成立し」と規定する条文を根拠に、同性婚には反対だと回答。これは自民党の公式見解でもあります。
前経済安保大臣 高市早苗氏(64):「ですから現時点で同性婚に賛同する立場ではございません。ご期待に沿えないかもしれないけれども。でも同性のパートナー、これはいいと思いますよ」

小泉氏に対して、高校生が関心を寄せたのは…。
農水大臣 小泉進次郎氏(44)
高校生:「小泉さんの陣営がニコニコ動画でステルスマーケティング的なコメントをするよう指示していたと報じられており、陣営も一部事実であることを認めております。こうした事態を踏まえて、今後の政治活動において、民主主義と言論の自由をどう守っていくのか、発展させていくのかお考えをお聞かせください」
A.「最終的には私の責任だと思います。今後二度とこういったことがないように陣営の中に徹底をさせて再発防止に努め、最後まで緊張感をもって臨みたいと思います。私は基本的に言論の自由、表現の自由これは尊重されるべきだと思います」

週末のANNの世論調査では小泉氏と高市氏が先行、林氏が追う展開
この週末に実施したANNの世論調査で、次の自民党総裁は誰が良いか聞いたところ、1位が小泉氏で33%、2位は高市氏で31%、3位が林氏で14%でした。国会議員票の取材を踏まえると、小泉氏と高市氏が先行し、林氏が追う展開に。

現時点では、小泉氏が党員票・国会議員票ともに優位で、200票を超える見通しですが、1回目の投票では過半数を上回らず、決選投票となる公算です。
小泉陣営には、「“ステマ投稿問題”が党員票を減らすのでは」との懸念もありますが、「自民党員は高齢層が多く、ネット界での話は影響しない」という声も聞かれます。

実業家 ひろゆき氏:「国民の関心だろうと。コメントを見ていると、“ステマ”と書かれている」
党が主催した討論会でも、質問が飛びました。
農水大臣 小泉進次郎氏(44):「他の候補者には、今の問いに答えなくてはいけない環境を作ってしまったことを大変申し訳なく思う」
茂木氏、林氏は語学力アピール
一方で、「次の総理は、トランプ大統領と直接話すことになる」と、1分間の英語スピーチを求められると…。
前幹事長 茂木敏充氏(69):「日本は米国にとって最も重要なパートナー」(Japan is the most important partner for United states.)
官房長官 林芳正氏(64):「すべての国民、中でも次世代を担う若者が平和で希望が持てる国にしたい」(「I would like to make this country peace and hopeful for every people especially for the younger people next generation.)
茂木氏と林氏は、語学力をアピールしました。

小林氏は沼津市で『世代交代』訴え
28日、沼津市を訪れたのは、総裁候補の一人、小林鷹之氏。当選同期で、推薦人になった、勝俣衆院議員も一緒です。
自民党 勝俣孝明衆院議員:「まさに私たちは同志中の同志であります。一番近くで小林候補を見てきた私が太鼓判を押します。小林鷹之が先頭に立って必ず自民党を変えます」
元経済安保大臣 小林鷹之氏(50):「私は国民の皆さんの不安を解消したい。そして、この日本の未来に希望の光を灯したい。団塊ジュニアの勝俣さんと私です。(今の)子どもたちが大きくなった時に世界に向かって「どうだ日本ってすごいだろ」と、本気で胸を張れるような日本を作りたいんです」

静岡県の党員・党友、およそ450人を前に、税制の見直しや社会保険料の負担軽減など、現役世代向けの政策をアピールしました。
元経済安保大臣 小林鷹之氏(50):「自民党にも世代交代が必要なんです。我々が日本を変えるんだ。我々が日本を作るんだ。そういう気概なくして、党も日本も変わりませんよ、皆さん。私はその先頭に立つ覚悟です」
12日間の選挙戦も、後半戦に突入。党として「解党的出直し」を掲げた中、「世代交代」の訴えは、支持を広げるのでしょうか。
自民党 勝俣孝明衆院議員:「最後に追い上げて行きたい。とにかく決選投票に残れるように頑張っていく。まだ何が起こるかわかりませんからね」