1キロあたり196万8000円のお茶も…歴代最高を大きく更新 静岡市で新茶の初取引 平均は5080円

 18日、静岡市で新茶の初取引が行われ、最高値は1キロあたり196万8000円で歴代最高を大きく更新しました。

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1キロあたり196万8000円のお茶も…歴代最高を大きく更新 静岡市で新茶の初取引 平均は5080円

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 18日午前7時、初取引を迎えた静岡市葵区の静岡茶市場。新型コロナの影響で、去年は人数を制限しての取引でしたが、今年はおよそ350人が参加し、久しぶりに活気に包まれました。去年は禁止されていた試飲も解禁され、仲買人らは持参したスプーンなどを使い、味や香りを確認していました。

 注目は毎年、最高値をつけるJA富士宮の手揉み茶「さえみどり」です。今年はJAの合併に伴い、JAふじ伊豆から出品されました。

 そろばんを弾き、手締めで取引成立です。1キロあたり196万8000円。2019年に記録した139万円を大幅に更新し、茶市場での取引史上最も高値となりました。

JAふじ伊豆 鈴木正三組合長:「4月1日に東部地域8JAが合併して、そのお祝いを兼ねていただいたということで、香りは本当に素晴らしいし、色も鮮やか。言う事ないんじゃないかな」

 静岡茶市場によりますと、今年は気温や降水量が安定し、生育も順調だったため、品質の良いお茶が揃ったといい、18日の取引では1キロあたりの平均単価は去年と比べ873円高い5080円でした。

売り手のJAしみず両河内茶業会 片平靖士会長:「きょう(売りに)出した方に関しては、例年変わらず、もう間違いない最高のものが出来ました。とにかく、いい茶葉を作る管理をすることがスタートからの目標であります」

買い手の和田長治商店 和田夏樹さん:「自然な香り。柔らかい香りで旨味が本当に清らかな旨みというか、すごくおいしいお茶だなと思います」

 取引のピークは5月上旬になるということです。