静岡・富士宮市でオスのツキノワグマ1頭を捕獲し駆除 裾野市ではクマとみられる動物の目撃情報
静岡県富士宮市は、オスのツキノワグマ1頭を27日に捕獲し、駆除したと明らかにしました。裾野市では28日にクマとみられる動物が目撃され、市は周辺の住民に注意を呼び掛けています。
富士宮市によりますと、27日午後3時半ごろ市内の内房地区で近隣の住民から「ゴトゴト音がする」と市に連絡がありました。
市の職員と猟銃会のメンバーが現場に向かったところ、ドラム缶型のわなにかかっているツキノワグマ1頭を見つけ、その場で銃で駆除したということです。ツキノワグマはオスの成獣で、体長140センチ、推定体重は150キロで、付近で目撃が相次いでいたクマと特徴が似ていることから、目撃されていたクマがわなにかかったとみられます。
翌日の28日には、付近の内房小学校でクマの足跡が見つかったことから、市の職員や消防団などがパトロールを行っているということです。
一方、裾野市でもクマとみられる動物の目撃情報がありました。
29日の正午ごろ、南関東防衛局の職員から、米軍関係者が裾野市と御殿場市の境の平塚山付近で「ベアーズ」を見たとの情報が市に寄せられました。複数形で話していたということから、クマとみられる動物が複数の可能性もあるとしています。
市は猟友会と情報を共有し、近くに別荘地などがあることから、やむを得ず付近を通る時にはクマを警戒する鈴やラジオを携帯するよう注意を呼び掛けています。
