一石三鳥なるか⁉ 静岡市が建設発生土の受け入れを清水区三保貝島地区で開始 将来はホテル誘致検討も

 静岡市は21日、清水区三保の貝島地区に建設発生土の処分地を確保し、受け入れを始めたと発表しました。

静岡市 難波喬司市長:「いわゆる一石三鳥、土砂処分地の確保、それから新しい土地を作る、それから防潮提の代わりになるということで、この事業を今進めています」

 市内の建設工事や土木工事で発生した土砂=「建設発生土」は、市の発注分だけでも年間およそ26万立方メートル、10トンダンプカーで4万3千台ほどの量が出ています。これまで市には処分地がなく、26万立方メートルのうちおよそ10万立方メートルは再利用されていましたが、残りの16万立方メートルは市外の受け入れ地に搬出され、処理されていました。

 11月10日、市は清水区三保の貝島地区にある中部電力所有の土地を借りる契約を結び、21日の定例会見で、処分地として建設発生土の受け入れを開始すると発表しました。

 市は、建設発生土を1立方メートルあたり9900円で受け入れ、2031年までの6年間で26億円ほどの収入を見込んでいるということです。賃貸契約を結んだ土地については今後購入する予定としています。

 市は処分地を受け入れた土などで現在の標高3.7mから6m以上へかさ上げし、防潮堤の機能を持たせ津波対策にもなるほか、眺望も良い立地だとしてホテルの誘致などの利用も検討したいとしています。

 21日から始まった処分地への建設発生土の搬入は申し込みが必要で、市のホームページから行うことができるということです。

画像提供:静岡市
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