富士山ツアー中の観光バスが横転　乗客1人死亡、3人重傷などけが人多数　運転手を現行犯逮捕　静岡・小山町

●白木愛奈アナウンサー：「小山町須走です。道路に大きなバスが横倒しになっているのが確認できます。また運転席部分の窓ガラスが大きく割れ、車体も破損している。何かガソリンなどが漏れ出たのでしょうか、そういった痕跡が見られる。バスの車体の後ろ側青く見えているのはガラスでしょうか、車体の右側のガラスが全て粉々になってしまっている」

　13日午前11時50分ごろ小山町須走の富士山5合目につながる県道ふじあざみラインで、大型の観光バスが横転しました。警察などによりますと、バスには30代～70代の男性6人と、30代～90代の女性28人の乗客と、運転手と添乗員の女性の合わせて36人が乗っていたということです。そのうち70代の女性客1人が心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。このほかに60代から80代の乗客の女性3人が重傷。軽傷者は自衛隊富士病院に搬送されたということです。警察は埼玉県飯能市の26歳のバス運転手の男を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。警察の調べに対し、運転手は、「事故を起こしたことは間違いありません」と容疑を認めているということです。

　バスは埼玉県飯能市の美杉観光バスが運行し、富士山5合目などを回るツアー中だったということです。

●白木愛奈アナウンサー：「現在、警察などがバスの中に入り状況を調べている。バスの前方が大きく破損していて車体には泥も付いている。こちらのバスは山道を下ってきたとみられている」

　バスは運転席側を下にする形で横転していて、警察はバスが道路左側ののり面に乗り　上げ横転した可能性があるとしています。映像では道路に土砂が流出していますが、県によりますと現場付近では砂防工事が行われていて、前日、土木事務所職員が現場の道路を確認した際、流出はなかったといい、県は「バスが衝突した際に流出したと聞いている」としています。

　警察は運転手の容疑を過失運転致死傷に切り替え、事故の詳しい原因を調べる方針です。事故の影響でふじあざみラインは現在も全面通行止めとなっています。

ブレーキが利かなくなった? クラブツーリズムらが会見

●会見
「お客様のお一人がお亡くなりになり。オークのお客様が保障される事故が発生致しました。旅行したい会社と致しまして、誠に申し訳なく、深くお詫びを申し上げます」

　そして、先ほどからツアーを企画したクラブツーリズムとバスを運行した美杉観光バスが会見を開いています。会見で配られた資料などによりますと、バスは午前7時半に埼玉県狭山市を出発し事故を起こした時は沼津市方面に向かっていたということです。そして走行中にブレーキが利かなくなりのり面に乗り上げたとしています。