高額詐欺相次ぐ…出金手数料1000万円請求されたり1回で1000万円振り込んだり　60代の2人計5700万円の被害　静岡・島田、伊豆市

　静岡県内では２９日、投資詐欺被害が相次ぎ、島田市の６０代の女性は現金約４５００万円をだまし取られました。

　島田市に住む会社役員の６０代の女性は９月、１５０人ほどが集まるＬＩＮＥの投資グループに参加。指示役やアシスタントを名乗る容疑者らに進められるがままに、偽の投資会社の口座を開設し、複数回に渡り指定された個人口座に現金約４５００万円を振り込みました。その後、投資の利益を引き出そうとしたところ、出金手数料や税金を求められ、不審に思い警察に相談したところ詐欺であることが分かったということです。

　警察によりますと、女性は１回につき最大１０００万円を口座に振り込んでいたということです。

　また伊豆市に住む無職の６０代の男性は、総額約１２００万円の詐欺被害に遭いました。警察によりますと、男性はＦａｃｅｂｏｏｋで女性の名前をかたるアカウントと知りあい、ＬＩＮＥ上で投資を持ちかけられました。男性は計４回、計約１２００万円を指定された個人口座に振り込んだということです。利益を口座から引き出そうとしたところ、１０００万円の出金手数料を求められたことから男性の息子が警察に相談し、投資詐欺であることが分かったということです。男性は毎回違う個人口座に振り込むよう指示されていました。

　県内では年の瀬に詐欺被害が相次いでいて、高額な手数料を求められる詐欺が目立っています。