名門サッカー部の復活こそが伝統校・清水東が輝く道 そのために取り組む人工芝プロジェクト 静岡市清水区
来年度から実施される見込みの、私立を含む高校授業料の無償化。
“公立離れ”への懸念も指摘される中、県内の伝統校で“ある取り組み”が進んでいます。
嶋田光希記者
「清水東高校です。優勝、優勝、優勝。全国制覇のトロフィーがずらっと並んでいます。」
静岡県立清水東高校サッカー部。
長谷川健太さんや、高原直泰さん、内田篤人さんら、数々の日本代表選手を輩出してきました。
全国制覇5回を誇りますが、すでに30年以上全国大会には出場できていません。
大きなハンディとなっているのが、練習環境です。
県1部リーグにあたる、「ユースリーグA」以上に所属する県内13校のうち、土のグラウンドで練習しているのは、清水東しかありません。
そんな中で去年、OBを中心に始まったのが、グラウンドを人工芝にするプロジェクトです。
プロジェクトを担当する、サッカー部OBで、現在は外部コーチを務める、齋藤賢二さん。
齋藤さんは、1991年に地元開催された高校総体で、東海大一との県勢対決を制した優勝メンバーの一人。
これが、清水東にとって最後の日本一です。
清水東高サッカー部 コーチ 齋藤賢二さん
「30年以上全国大会に出ていないので、とにかく全国大会に出場したい」
プロジェクトの目標金額は1億5000万円。
6月まで寄付で募り、今年の秋に人工芝の完成を目指します。
清水東高サッカー部 部長 杉山詩恩選手(2年)
「練習の環境が一番大事だと思うので、よりサッカーが楽しくできると思う」
清水東高サッカー部 鈴木太陽選手(2年)
「自分たちの技術ももちろん上がると思うし、まずは県で優勝して、全国への出場を決めたい」
このプロジェクト、学校全体のイメージアップにつなげたい狙いもあるといいます。
県立清水東高校 井島秀樹校長
「私学の(授業料)無償化は、県立高校にとってとても大きな課題、転換期になる。志願者が減ることは十分想定される」
“公立志向”が強いとも言われる静岡県ですが、これまでの公立高校のみの“優位性“が失われ、私立との競争は激化していきます。
私立無償化も影響したとみられ、実際に、今年の県内公立高校の志願倍率は過去2番目の低さに。
平均志願倍率1.00倍 2021年度(0.99倍)に次ぐ過去2番目の低さ
清水東の普通科も、定員割れする事態となっています。
県立清水東高校 井島秀樹校長
「しっかりと中学生にアピールできるような教育を実際にやるということが重要で、サッカー部・野球部だけじゃなく、在校生にとって、あるいはこれから入ってくる中学生にとって魅力になるんじゃないかなと思う」
学校としての魅力向上の先に、名門サッカー部“復活の未来”を描きます。
清水東高サッカー部 コーチ 齋藤賢二さん
「清水東高校の学校のブランド力、文武両道。もう一回、もう一回全国に行って、ブルーのユニフォームを、清水東高校まだまだ健在だぞというのを見せたい」