参院選公示まで1カ月…静岡でも立候補予定者の動きが加速
自民党の新人 若林洋平氏
先日行われた、自民党の県連大会。前の御殿場市長で、自民党の新人・若林洋平氏(50)の姿がありました。
自民党・新人 若林洋平氏(演説):「きょうに至るまではいつくばってきた。この一言に、私は尽きると思っているんです。仕事をして役に立ちたい。その一心で頑張ってまいりますので、どうかお支えいただきますよう、よろしくお願いします。ありがとうございました」
県連大会では、新しい会長に城内実衆院議員が就任。参院選を戦う態勢が固まりました。
自民党県連会長 城内実衆院議員(演説):「参議院選挙、若林洋平さんには納得のいく結果を出していただきたい。決して負ける訳にはまいりません」
改選2議席を争う、参院静岡選挙区。これまでは自民党候補と野党候補が議席を分け合う状態が続いていましたが、今回は無所属の現職2人に、自民党の新人が挑む構図に。
若林氏にとっても、自民党にとっても、負けは許されない選挙戦です。
自民党・新人 若林洋平氏:「自民党の公認候補としては、どんなことがあっても、やっぱりトップ当選を狙っていかないと申し訳が立たない」
無所属の現職 山崎真之輔氏
国民民主党県連会長 榛葉賀津也参院議員(演説):「山崎真之輔さん。私は彼に厳しいことを何度も言います。皆さんに申し訳ない、でも仕事でしっかり返したい。その思いを腹の底から伝える政治家になってほしい。なぜわたしが彼を応援するのか。彼は政治家として我が国、この静岡県に必要な政治家だからです」
この週末、無所属の現職・山崎真之輔氏(40)は、国民民主党県連の榛葉賀津也会長の国政報告会に出席していました。
無所属・現職 山崎真之輔氏(演説):「皆様からいただいた声をとにかく国に届ける、政府に聞いていただく、そういった活動に努めたつもりです。しかし、ここからは届けた声を具現化していく。様々な政策を実現していく。今一度、静岡ショック以上のショック、いやムーブメントとして必ず再来させて当選し、恩返しをしていきたいと思っております」
当選直後から、国民民主党の会派に所属している山崎氏。4月、夏の参院選をめぐる日本維新の会と国民民主党の選挙協力が発表されましたが、その後、一転白紙となりました。
また、前回推薦を受けた立憲民主党は山崎氏の女性問題などを理由に推薦を見送り。独自候補の擁立を模索しましたが、調整は難航し、自主投票が濃厚です。
無所属・現職 山崎真之輔氏:「(立憲民主党が)擁立しない決断をしてくださったことは追い風にしか感じていないので、そういった流れの中で是非全力で戦わせていただきたいと思っている」
浜松まつりでも…
3年ぶりに観客を入れて、たこ揚げが行われた今年の浜松まつり。
市民:「真之輔もたこ揚げてよ」
地元ということもあり、会場には山崎氏の姿も。
無所属・現職 山崎真之輔氏:「ちゃんと回れるのは3年ぶりなので、非常に温かみも感じるし、熱量も感じるし、戻ってきたなという気持ちで胸が熱くなっている」
無所属・現職 山崎真之輔氏:「引き続き地域のために頑張りますので、よろしくお願いします。失礼します」
自民党・新人 若林洋平氏(山崎氏と話していた人へ名刺を渡す)
「引き続きですみません、若林です。よろしくお願いします」
浜松まつりは「初めて」だという若林氏も、支援を呼びかけます。さらに…。
平山氏と山崎氏がばったり
平山氏「あー」
山崎氏「お疲れ様です」
現職の2人が出くわす場面もありました。
無所属・現職 平山佐知子氏
無所属・現職 平山佐知子氏:「私も頑張りますのでよろしくお願いします」
無所属の現職・平山佐知子氏(51)。元アナウンサーでもあり、その高い知名度は浜松まつりの会場でも…。
市民:「うちの奥さんが応援している」
平山氏「ありがとうございます」
前回6年前の参院選では、当時の民進党から出馬して初当選。県内の野党にとって最大の支援組織である、労働組合・連合静岡の支援も受けました。
しかし、今回は大きな支援態勢のない無所属での戦い。小さな集会や街頭での演説、SNSを活用した選挙戦がメインとなります。
無所属・現職 平山佐知子氏:「これからも、こうして地域密着で皆さんの声を聞きながら、皆さんのために政治ができる、国民目線の政治をもう一度ここでやっていきたいという気持ちを新たにした」
過去2回の総理大臣指名選挙で自民党総裁に投票している平山氏。しかし、先日行った事務所開きでも、立場を変えずに活動していくことを強調しました。
無所属・現職 平山佐知子氏(演説):「政党政治、数は力。私は否定しません。ですが、皆さんにもう一度考えていただきたい。今の政治で本当の意味で暮らしに寄り添った国民目線の政治になっているでしょうか。私は何が何でも、しがらみのない無所属という立場でこれからも地域の声を反映させていくんだという強い思いがあります」
無所属・現職 平山佐知子氏:「前回と圧倒的に違うのは、この6年の経験があることです。これまでやってきた経験と、これまで作ってきたネットワークをしっかりと生かした上で、これからは実行できる立場だということを訴えていきたいと思っています」
共産党の新人 鈴木千佳氏
共産党の新人・鈴木千佳氏(51)は、今回が4度目の参院選挑戦です。
共産党・新人 鈴木千佳氏
Q.今は何をされている?
A.「Facebookで、きょうこれから草薙で宣伝すると告知しています。SNSの情報というのが大事なツールになっているので、そういう発信をもっと中身も量も含めて強めていきたいと思っている」
浜岡原発の廃炉やリニア新幹線の建設中止に加え、ウクライナ情勢を踏まえた憲法9条の改憲反対の訴えにも熱が入ります。
共産党・新人 鈴木千佳氏(演説):「核の抑止力で世界の平和が保たれている。このことが幻想だったことはロシアのプーチン政権の行いによって明らかではないでしょうか。世界中から核兵器を今こそなくす先頭に立って、そうした役割を日本の政府は果たすべきではないでしょうか」
共産党・新人 鈴木千佳氏:「憲法9条を守り、生かす。そして、浜岡原発の問題でも再稼働を許さず廃炉に。リニア新幹線も中止しようときっぱり主張しているのは私一人だけですので、そのことを大いに訴えていきたいと思っています」
NHK党の新人 舟橋夢人氏
先週金曜、NHK党の公認候補として、東京都在住のIT企業社員・舟橋夢人氏(56)が出馬を表明しました。
NHK党・新人 舟橋夢人氏:「私の公約はいくつかありますが、一番強くお伝えしたいのは年金問題です。年金問題の闇をさらしていこうと思います。1960年生まれより若い人はほとんど払い損になるという試算があります。こんな年金制度はおかしいのではないでしょうか」
舟橋氏はその他に、教育の無償化や水産資源の適正管理などを公約としていて、公示後、街頭演説などの活動を本格化する方針です。また、NHK党公認で、別の新人候補も立候補を検討しています。