熱海土石流災害の行政対応再検証とリニア新幹線問題で論戦始まる 静岡県議会
静岡県議会6月定例会は28日から代表質問が始まり、熱海市の土石流災害やリニア問題を巡る論戦が交わされました。
本会議で自民改革会議の勝俣昇議員が代表質問に立ち、熱海の土石流災害をめぐって、県が再検証を決めた行政対応の検証内容などについて問いました。
自民改革会議 勝俣昇議員:
「特別委員会が提言した再検証作業に対し、どのような考えのもと、どのような検証項目と検証体制で、いつまでに行うのかお答えください」
川勝知事:
「検証の方法だが、検証の対象法令の所管課を構成員とする内部の検証組織を設置する。徹底した内部検証を行う。そして9月定例会の議会を目途に検証結果を県議会に報告したい」
県は裁判で事実関係の究明が進められているものを除いた点について、改めて県の内部で検証し、9月定例会で報告後、場合によっては外部の有識者による検証も行うとしました。
検証結果については過程を含めて公表するということです。
リニア新幹線
また、2027年の開業が 難しい状況となっている リニア工事についてこんな質問も…。
自民改革会議 勝俣昇議員:
「川勝知事の周りには、知事発言に理解を示す者はおらず、今まさに四面楚歌の状態であると言わざるを得ない。国やリニア中央新幹線沿線自治体からの早期着手を求める意見や、大井川流域市町の首長たちが建設的な議論が進まない現状に危機感を募らせている中、リニア建設工事を少しでも前に進めるため今後どのように臨んでいくのか」
川勝知事:
「今後は関係都府県の知見もいただきながら課題解決に向けて 取り組んでまいる。県民の皆さんが抱く不安、あるいは懸念が払しょくされ、リニア中央新幹線の建設と大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全の両立が図られることが重要で、全力で取り組みを進めてまいる」