誕生は明治6年…147年の歴史に幕 学校にあったたくさんの宝物とは… 静岡・沼津市立内浦小学校で最後の卒業式
アナウンス…「卒業生入場」
開式の辞:「第113回、卒業証書授与式を始めます」
閉校する小学校。最後の卒業式です。
全校児童40人の内浦小学校。
1年生は4人。2年生は6人。3、4年生と、5、6年生は複式学級です。
内浦小学校のいいところは「自然がいっぱい」「みんなで協力」
Q.内浦小学校のいいところは?
4年生女の子:「近くに自然がいっぱいあったり、生き物もいっぱいいて、児童もみんな仲良し」
6年生男の子:「人数は少ないけれど、一人一人が協力して、何事にも立ち向かっていくところです」
147年の歴史に幕
児童数の減少で、新年度から隣の学校と統合。147年の歴史に幕を下ろすことになりました。
3年生男の子:「本当は、内浦小学校にはもうちょっといたい気持ちもあった。でも、閉校になっちゃう」
4年生女の子:「思い出はいっぱいあった。内浦小学校がなくなるのは、寂しい」
校舎にはたくさんの宝物が…。
思い出がたくさん詰まった学び舎。
この日行われていたのは、学校に残っていた資料の整理。子どもたちが読んだであろう、本。公務日誌。アルバムも出てきました。
沼津市明治資料館 井原正利館長:「例えば、学校にゆかりのある人の絵画もそうだし、それ以外の当時教材として使っていた書籍、そういうようなものも入っていましたよ。昔の小学校というのは、地域が経営といったらおかしいが、いろいろ考えて作って、やっていた、最初は。そうすると、地域の歴史というのは、役場よりも小学校に重なっていることが多い。地域にとってみれば、地域の宝。地域で残せれば一番いいが、とりあえず私らの方で、整理させていただく」
沼津市明治資料館がいったん預かることになりました。
誕生は明治6年
内浦小学校の前身は明治6年、1873年に誕生した「内浦学校」。1983年までは昔の校舎でした。
運動会に…
こちらは給食でしょうか…。
147年…。6000人余りの子どもたちが、ここを巣立っていきました。
学校最後の1年。たくさんのイベントがありました。水鉄砲合戦をしたり、
キャンプファイヤーをしたり…。
体育館にあるこれも、みんなで作りました。思い思いの感謝を込めて…。
6年生女の子:「寂しい気持ちはあるけど、その思い出を心に込めて、次の学校でも、新しい思い出を新しい子と作れればいいと思う。みんなと笑って最後を迎えたい」
最後の卒業生は11人
そして、19日。最後の卒業式。全校児童40人。在校生も全員出席しました。
校長先生:「第6012号、卒業証書」
11人の卒業生に、卒業証書が授与されました。
窪田由貴子校長:「147年という長い歴史を刻む内浦小学校の最後の6年生としての大役を、この1年立派に勤め上げました。どうぞ失敗を恐れず、これからも胸を張って前へ前へ進んでいってください」
147年の歴史、最後の卒業生
慣れ親しんだ思い出の学び舎。
春からは新しい場所で-
いっぱいの感謝を込めて-
校舎にチャイムの音が響きました…。