子どもたちの思い出を黒板アートに! まもなく閉校する静岡市の梅ヶ島小中学校
124年の歴史がある静岡市内の小中学校が、まもなく閉校します。学び舎との思い出を形に・・・子どもたち挑戦したのは“アート”です。
◆大場舞桜アナウンサー:
「下書きのようなものが描かれているこちらの黒板。このあと特別なアートが完成します。一体どんな作品になるのでしょうか。
静岡市立梅ヶ島小中学校。山々自然に囲まれたオクシズで1902年(明治35年)に創立しました。かつては300人ほどの子供たちが通っていましたが、その数は年々減少。今年度をもって閉校することが決まっています。その「理由」について校長は…。
◆静岡市立梅ヶ島小中学校 平野恵司校長:
「最後の一人まで残すことがその子にとっての幸せになるのかどうか」
最後の在校生となるのは、小学生5人、中学生9人の14人。年齢がバラバラな少人数の中では、同じ市内の学校と比べても“違い”が生まれるのが実態です。
閉校に向けて「学校に何か残したい」。中学3年の望月さんが発案したのが「黒板アート」でした。
◆黒板アート発案者 望月誉さん(中3):
「一番思い入れのある黒板に思い出とか感謝を込めてなんか書きたいなーって。みんなと振り返れたらいいなと思って」
黒板に描くのは、「心象風景」。気持ちを絵に込めて表現するアートです。
この日は、武蔵野美術大学から講師を招きポイントを学びました。いよいよ黒板に色を塗る最後の作業です。
◆佐野蓮音さん(中2):
「こっちがうめ坊でこっちがびさわさん。自分たちでワサビ漬けとか作って販売してたんですよ。大変でしたけど達成感が湧いてきて良かったですね」
◆奥原浅樹さん(中3):
「校舎とか。9年間お世話になってるんで、描いて思い出を残せたらなーっていう想いで描きました」
◆遠藤明日香(中2):
「シカとかサルとかはいっぱい出てたんで、それでなんかテンション上がって体育の時とか。見て先生サル!とか言って。思い出。感謝してもしきれませんね」
様々な思い出を胸に・・・絵描き続けること3時間。
◆大場アナ:
「さあいよいよ黒板アートが完成しました。その瞬間を皆で一斉に見るために生徒たちが目隠しをしながら教室に戻ってきます」
◆完成を見た子ども達の反応:
「まだ?・・・見て良い?」 「せーの!うわー!」
校庭で栽培していたわさびや梅のキャラクターに、学校の周りで見かけた梅ヶ島の野生動物たち。特徴的な校舎の形も完璧に表現されています。中央には、14人のそっくりな似顔絵も。自由な発想と思い出が詰まった世界で一つの黒板アートが完成しました。
◆黒板アート発案者 望月誉さん(中3):
「今までの9年間が詰まってるなって思います。皆で協力して良い思い出が出来た」
子どもたちが彩った「思い出」の数々。120年以上に渡り学び舎の務めを果たしてきた梅ヶ島小中学校は8日後、その歴史に幕を下ろします。