閉校する小学校最後の卒業生は6人147年の歴史に幕 多いときは200人在籍も…過疎化や少子化の影響で

 静岡市の小学校の多くは17日が卒業式です。今年度で閉校する清水区の小学校は最後の卒業式となりました。地域とともに歩んだ147年の歴史に幕を下ろしました。

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閉校する小学校最後の卒業生は6人147年の歴史に幕 多いときは200人在籍も…過疎化や少子化の影響で

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 静岡市立清水西河内小学校。今年度での閉校が決まっています。

 拍手で出迎えられた卒業生。147年の歴史がある清水西河内小学校。最後の卒業生は6人です。

 明治7年=1874年に開校した清水西河内小学校。学校がある西里地区は江戸時代から炭焼きが盛んだったことから、「炭焼き学校」とも呼ばれ、校庭にある炭焼き窯や
高さ20メートルあるメタセコイアの木がシンボルです。多い時で200人の児童が在籍していましたが、過疎化や少子化の影響で、新年度から近くの小中学校と統合することが決まっています。式では卒業生が思い出を発表。

卒業生:「ドキドキしながら多目的教室に入場した入学式」

卒業生:「初めての朝霧野外活動。いつも一緒だった家族と離れるのは少し不安だった」

6年間の思い出は

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 6年間、たくさんの思い出が詰まっています。

卒業生:「最後の運動会のスタンツ。最後のリレー大会。最後の学習発表会、失敗しても落ち込んでも、次は成功させる。手を取り合って乗り越えてきた最後の1年。仲間がいたから、そこまでたどり着いた」

 お別れ会に、学校のシンボル・メタセコイアを使ったキーホルダーづくり…。6年生は最後の卒業生として、この1年、いろんなイベントを企画してきました。

 そして、保護者に感謝を伝えます。

卒業生:「代表委員長として毎日考えなければならないことで、苦しくなってしまった時、私の気が済むまで話を聞いてくれました。ずっとそばに寄り添ってくれてありがとう」

卒業生:「(泣き顔見せて)いつでも笑い声が絶えない家族のみんなが大好きです」

 教室や校庭、グラウンド。思い出が詰まった校舎に別れを告げるとき…。

卒業生:「6人で過ごしてワチャワチャしたり、時に揉めたり、面白いことも面白くないこともいっぱいあったが、友達のおかげで心の面でも成長できた」

卒業生:「メタセコイアでは秋にいっぱい葉が落ちたので、それで秘密基地を作ったりしてとても楽しかった」

卒業生:「炭焼きは地域の方々が来て、猪の肉とか地域でとれた肉を焼いてくれて、それがおいしかった」

 学校近くの住民も閉校を惜しみます。

近隣の卒業生:「生徒さんが家の前を通って、ねこっちがあいさつしたり、むこうからあいさつしてくれたり、そういうのが今までは楽しみというか、朝晩の恒例行事というか、過ごしてきたけども、それが一切無くなるので寂しい」

 6179人の子どもが巣立った清水西河内小学校。きょうその歴史に幕を閉じました。