地方の原石を世界に発信!「にっぽんの宝物プロジェクト」が初の静岡開催 グランプリはお茶の「漬物」?

静岡県内の名物といえば…誰もが知るあの山やあの味など、有名なものがたくさんありますが、まだ世間にあまり知られていない素晴らしいものがたくさんあります。そんな「原石」を世界に発信しようというプロジェクトの地方大会が静岡市で開催されました。

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地方の原石を世界に発信!「にっぽんの宝物プロジェクト」が初の静岡開催 グランプリはお茶の「漬物」?

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「にっぽんの宝物プロジェクト」初の静岡開催

にっぽんの宝物 
羽根 拓也代表:「『にっぽんの宝物』は地方の原石を全国世界レベルのヒット商品に育てるというプロジェクトでして」

 18日静岡市清水区で行われていたのは、「にっぽんの宝物プロジェクト」の静岡大会。これは、事業者と自治体などが力を合わせ、地方にある無名の「宝物」を世界的なヒット商品に育てようというもので、10年ほど前から各地で開催。静岡県では初めてです。

「大きな拍手でお迎えください~」

 審査は、「食品・加工」「新体験」そして「モノ・コト」の3部門に分かれて行われ、あわせて14の事業者がエントリー。それぞれ熱い思いが込められたプレゼンテーションで魅力をPRしました。そして、審査は会場だけにとどまりません。

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審査員が出向いて体験「ツアー審査」

高橋諒記者:「こちらでは、審査員が薪割りの体験を行っています」

 これは、「ツアー審査」。現地で実際に体験して魅力を知ることができます。審査員が訪れていた場所は、藤枝市瀬戸ノ谷にある「水車むら」。250年以上前に建てられた古民家が立ち並び、自給自足の体験が、人気を集め始めているといいます。

体験シーン「お願いします。一匹取って。~素晴らしい。」

 夏場には、目の前の川で「ヤマメ」の手掴みを体験でき、とったらすぐに塩焼きで食べることができます。もちろん、お米を炊くのも炊飯器ではなく「かまど」です。

水車むら 
保志 弘幸代表:「これをこういうふうに縦に持つとやけどしますよね。これ何を示しているかというと、下から上に燃え上がるという性質。原理原則」

審査員体験「マッチを釜土に燃やす。~うちわで扇ぐ。」

 自然の中で、一から食事を作るという体験そのものが、魅力です。

審査員:「ヤマメも美味しいですし、お米も本当にいつも食べてるお米と違うなあていう。火起こしをして、ちょっと苦労しながらその体験をして、この体験したんだっていう。すごく一連のストーリーがすごくいいな勉強になるな。」

画像: 審査員が出向いて体験「ツアー審査」

お茶の新たな魅力は「漬物」?

また、「新体験部門」では、こんなものが・・・。静岡といえばお茶、ですが一味違った商品が登場です。

隠れ茶を守る会 
齋藤 雅子代表:「日本初、お茶と乳酸菌がコラボしたスーパーフードお茶の漬物ET。後継者育成、環境保全、地域再生の切り札です。ネットワークをつくり、世界に広めていきたいと思います」

 お茶の漬物ETとは、静岡市・梅ヶ島で無農薬栽培した茶の「葉っぱ」を使用し、乳酸発酵させたものです。県内で広く栽培されている茶ですが、梅ヶ島は「寒暖の差が激しい」などの好条件が揃っているといいます。

 齋藤さんは、この漬物を通じて梅ヶ島の知名度をあげることやお茶の新たな味わい方を知ってもらいたいと熱い思いを語りました。そして・・・・

画像: お茶の新たな魅力は「漬物」?

静岡の宝物…全国、そして世界へ

表彰シーン「新体験部門グランプリは・・・・お茶の漬物ET。」

 見事、グランプリを獲得。そしてそのほかの部門も、グランプリと準グランプリなどが発表されました。

「新体験部門」でグランプリを受賞した
隠れ茶を守る会 齋藤 雅子代表:「あの皆さまがね。梅ケ島に関心を持ってくださって、私たちの活動を認めてくださったこと、とても嬉しく思います。梅ケ島のお茶農家さん。旅館さんみんながね。一緒に喜んでくれるように、そんな風にこれからも頑張って行きたいと思います」

 今回の受賞者は、来月に東京で行われる全国大会に出場。そこで受賞した事業者が夏にシンガポールで開催される世界大会に出場することができます。

にっぽんの宝物 
羽根 拓也代表:「静岡すごいなあと思いましたよ。あのポテンシャルがあるというかね。あの新しい工夫をされている人が静岡にいるんだなぁってちょっとあの驚きましたし、ああいう努力している人達が静岡にいるのは静岡の宝人だと思いますよ」

画像: 静岡の宝物…全国、そして世界へ