袴田巌さんの釈放認めた村山浩昭元裁判長が袴田家を訪問 釈放から12年…ともにウナギほおばる 浜松市
再審で無罪が確定した袴田巌さんが釈放されてから12年です。袴田巌さんの再審開始決定を出し、袴田さんの釈放を認めた村山浩昭元裁判長が袴田家を訪れました。
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「お久しぶりです」
12年前のきょう。静岡地方裁判所の村山浩昭元裁判長は死刑囚だった袴田巌さん(90)の再審開始とともに釈放を認めるという前例のない決定を下しました。
あれから12年。節目の日に面会が実現しました。
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「厳さんは最近は何を召し上がってるんですか?」
●袴田ひで子さん:
「きょううなぎ食べに行く?」
●巌さん:
「ええ うなぎかぁ」
その後一緒に昼食に巌さんの大好物・うなぎを食べに行きました。
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「きょうは一緒にうなぎを食べられて嬉しかったです」
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「私にとって非常に一生の思い出になるような日になったと思います」
巌さんは長期間の拘束と死刑執行への恐怖から精神を病み、意思の疎通が難しい状況です。
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「あれから12年経ってどう変わったのかっていう。1つは無罪が確定したのが非常に良かったなという風に思うんですけども、その間には相当巌さんが深刻なダメージを受けていたっていうことが、その後の経過を見てもはっきりしたと思います」
司法の問題を指摘します。
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「冤罪を作ってしまったことを後で正すっていうプロセスが再審なんですけども、それが機能しないがためにここまで被害が大きくなった。法務大臣が印鑑押してしまったら死刑執行されたかもしれない。そういうことを考えると、本当に恐ろしいと思いますし、そういうようなことがないような法律、そういう社会にしなきゃいけないという風に非常に強く思ってます」
村山元裁判長は、袴田事件を教訓に幅広い証拠開示や検察官の不服申し立てを禁止することが必要だと現行の再審法の改正を訴えています。
●静岡地裁 村山浩昭元裁判長:
「少しでも冤罪救済に役に立つ立法、最後まで諦めずにやっていきたい」
袴田巌さん(90)は1966年、旧清水市でみそ会社専務一家4人を殺害したなどとして死刑が確定しましたが、2024年再審で無罪が確定しています。