うらやましい…28歳年収2800万円、19歳の新人も1000万円 国内最大級の遠洋カツオ一本釣り漁船に同乗リポ 静岡・沼津市
伊地健治アナウンサー:「午前7時前です。私がいるのは焼津港。朝日に照らされて…」
先日完成したばかりの「第8永盛丸」。2025年8月、静岡市清水区の常石三保造船所で進水式を行い、3月22日から初漁に出港する予定の国内最大級の遠洋カツオ一本釣り漁船です。全長はおよそ68m総トン数は599トンです。
Q:どういう点で国内最大級?
永盛丸 荒川龍希専務:「総トン数が最大級。これまで499トンが主流だった。戦闘力をあげるため599トンにした」
Q:戦闘力?
荒川専務:「魚を釣り込む戦闘力、魚を製品にするため冷やす戦闘力、そのために船員が働きやすい環境を作った」
この船を作ったのは、静岡県沼津市戸田の漁業会社で、焼津を拠点にカツオ一本釣りを行う株式会社「永盛丸」。およそ23億円をかけて建造しました。
永盛丸 荒川龍希専務:重労働なので、なかなか船員が定着しないが、我々は士官もたくさんいるし、若い船員を主体でやっているので新造に踏み切った」
この日、初漁を前に母港、沼津市戸田港へ出港。お披露目の式典が行われるためなんです。特別に、焼津港から乗船させていただくことになりました!
「チャンスを逃さない船」
その内部とは!?
日本でおよそ10年ぶりに誕生した国内最大級の遠洋カツオ一本釣り漁船「第8永盛丸」。初漁を前に、焼津港から戸田港へ航行する永盛丸に乗船させていただきました。
この船の指揮官。漁労長の友利文男さん。漁師になって40年。2023年度の年間水揚げ額が10億円を超えたという業界のレジェンドです。
友利さん:「素晴らしい船なので、すぐに記録を塗り替えたい」
“船の頭脳”ともいうべき操舵室には最新のレーダー機器が搭載されています。
友利さん:「天候や潮に左右されて、取れる日も取れない日もある。取れる日にチャンスを逃さない、ワンチャンスを逃さない船」
船室は広く快適に
1回の漁期がおよそ40日という遠洋かつお一本釣り。その間すごすことになる船室は…。
友利さん:「部屋は天井、平米数も前の船よりは広くなっている」
去年12月に引退した先代・永盛丸の船長室は2人部屋でしたが、快適な1人部屋になりました。一般船員の4人部屋も広くなっています。
伊地アナ:「ベッドで寝がえりできる」
食堂でリラックス
船室の先にあるのが食堂。船員たちは毎日ここで食事をとります。カツオやマグロの刺身。カツオとマグロのユッケなどがよく出るメニューだそうです。
伊地アナ:「一本釣り漁船の上で食べるカツオはどんな味なんでしょうか?」
友利さん:「漁場によって全然味がちがう」
この食堂にもこだわりが…
以前は背もたれのないイスでしたが、今では背もたれがあり、リラックスできるようになりました。
友利さん:「背もたれがあると、船の揺れにも対応できるし、緊張もほぐれる」
“船の心臓部”機関室
続いてエンジンや発電機などを管理する機関長・池田さんに案内され“船の心臓部”機関室へ。新造船はエンジンがパワーアップ。冷凍できるカツオの漁もおよそ40トンから70トンにアップしました。
伊地アナ「ここはどんな場所?」
機関長 池田誠人さん:「ここは機関部の監視室。常にエンジンが正常に動いているか、冷凍機が正常に動いているか、監視している」
28歳年収2800万円、新人19歳1000万円
池田さんの仕事は、機関長だけではないんです。
池田さん:「もちろん釣りもします」
Q.ずいぶんお若いですけど何歳ですか?
池田さん:「28歳ですど」
Q.年収はいくら?
池田さん:「年収2800万円。この前入った19歳の船員でも1000万くらいもらっている」
現在は初漁に向けて、最新機器の習熟に努めているそうです。
“疑似一本釣り体験”伊地アナなんと魚が頭にゴツン
そして船の前方のデッキに出てみると…。
伊地アナ:「カツオを釣る場所にやってきました。この3本の棒はなんですか?」
松永聖矢船長:「これは自動釣り機ですね」
自動釣り機は3台で1.6人分釣れるそうで1年に3台ずつ9台まで増す予定ということです。
そして遠洋かつお一本釣り漁船ということで“疑似一本釣り体験”も、させていただきました。
伊地アナ:「竿の先に魚のようなものが付いていますが?」
松永さん:「3kgの砂袋ですね。実際は7kg~8kgのものを釣る」
一本釣りに初挑戦した伊地アナ、なんと魚が頭にゴツン。
伊地アナ:「これを2~3時間やると、1人でどれくらい釣る?」
池田さん:「多い時で500kgくらい釣るので、5kgの魚で100本2.5kgで200本釣る」
目指すはナンバー1
貴重な時間はあっという間に過ぎ、焼津を出港してからおよそ3時間。沼津・戸田港に到着しました。出迎えてくれたのは、関係者や地元の人々を含めておよそ300人。感謝の餅投げにも参加させていただきました。
荒川専務:「この戸田地区はもともと遠洋船で…」
伊地アナ:「かつお一本釣りを担う船としてどういう存在になっていきたい?」
荒川専務:「目指すはナンバー1。漁獲ナンバー1だけでなく船員のケアでもナンバー1」
伊地アナ:「この船が釣って運んでくるカツオを待ってます」