【台風15号】いまだ続く復旧作業 思い出される「七夕豪雨」 発災1カ月でも残る土砂にボランティアは…

台風15号で甚大な被害が出た静岡市では、今もボランティアによる復旧作業が続けられています。その様子を取材ました。

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【台風15号】いまだ続く復旧作業 思い出される「七夕豪雨」 発災1カ月でも残る土砂にボランティアは…

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高橋諒記者:「静岡市葵区内牧です。発災から1カ月が経過しているんですが、こちらの住宅には今も土砂が溜まったままになってています」

 31日、内牧では静岡市葵区の災害ボランティア6人が、被災した家の庭にたまった土砂の撤去を行いました。この地域は9月の台風15号の影響で土砂崩れが発生したほか、内牧川が氾濫し床上浸水148件床下浸水93件の被害が出ています。

自宅が被災した海野英雄さん(72):「ここまで泥が固まった。ここまで泥だった。ここまで水が。まさかと思いますね。今まで経験無いから」

 海野英雄さん72歳。台風15号では家の中や庭に泥などが入り込み、床下浸水に認定されました。31日はボランティアがスコップなどで庭にたまっていた土砂を土嚢袋に入れ、トラックで家の外に運び出す作業におわれました。ボランティア活動は夕方まで行われ、庭にあった土砂は全て撤去されたということです。

ボランティア参加者
長谷川正浩さん:「ボランティアが始まった当初は、割と屋内からの物の運び出しとか結構多かったんですけれども、そういったものはだいぶ減ってきまして、その側溝の泥出しですとか今回の畑にたまったものですと、割と外の感じの作業が増えてきたなっていうのは感じてます」

海野英雄さん(72):「七夕豪雨の時に50年近く前にあったけど、あの時はこうなってなかったの。あの時には流れたもんで土砂が溜まらなかったからほとんど。(ボランティアには)いやもう頭下がりますね。ほんと助かりますよ。これひとりでやって何も進まないじゃないですか。やっぱ全然違いますね」

 静岡市によりますと、台風15号の関連でボランティアはこれまで4200人以上が活動をしてきました。現在は発災直後と比べると活動する人の数が半分以下に減っているということです。

 清水区では特に今後人出が不足する可能性があり、静岡市は11月いっぱいボランティアの受け付けを継続し対応することにしています。