「他の治療法の説明があれば、慎重に判断できた」…牧之原市の榛原総合病院に165万円の支払い命じる判決 静岡地裁

 静岡県牧之原市の病院で、手術後に死亡した男性の遺族が病院に損害賠償を求めた裁判で、静岡地裁は合計165万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

画像: 榛原総合病院

榛原総合病院

 2017年1月、当時85歳の男性は、牧之原市の榛原総合病院で動脈瘤の手術を受け、その後死亡しました。遺族は男性が死亡したのは、病院が他の治療法を説明しなかったことなどが原因として、2200万円の損害賠償を求めて提訴しました。20日に静岡地裁で開かれた裁判で、増田吉則裁判長は「他の治療法の説明があれば、慎重に検討し、判断できた」などとして病院に合計165万円の支払いを命じました。

 判決後、榛原総合病院組合の管理者である牧之原市の杉本基久雄市長は「今回の判決内容を精査の上、早急に関係者と協議し、今後の対応を検討してまいります」とコメントしました。