「在庫がどこにもない」…中東情勢が歯科医院にも暗い影 必需品の多くが「石油由来」製品 静岡市

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堀優奈アナウンサー:「JR静岡駅からほど近い場所にあるこちらの歯科医院。長引くイラン情勢の影響が、ここにも暗い影を落としています」

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「これがどこまで続くのかというのが全く分からない状況なので、とても不安な毎日といった状態」

 静岡市駿河区にある「ブランシュデンタルクリニック」。院長が苦しい胸の内を明かした、その理由とは―

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「グローブが一番影響を受けている。それと患者に掛けるエプロンやこういった器具を滅菌消毒するときに使うパックが影響出ている」

 診察時に必要な手袋やエプロン、滅菌パック。これらは石油由来の製品。そういった消耗品がなかなか届かない状況にあるといいます。

「在庫がどこにもない」…中東情勢が歯科医院にも暗い影 必需品の多くが「石油由来」製品 静岡市

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「いままで注文したら、(ネットで)在庫も十分あったし、2~3日ぐらいで届いていたが、いまは全てのものが注文してから発送までに2週間ぐらいかかっている状況なのと、グローブに至っては、在庫がどこも無いような状態」

 発注は、主にネットでするそうですが、その手袋の注文画面には「在庫なし」の表記。

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「感染予防のためには絶対着けなければならないもの。患者ごとに変えて使いまわしができないので、これがないと診療すること自体不可能」

「在庫がどこにもない」…中東情勢が歯科医院にも暗い影 必需品の多くが「石油由来」製品 静岡市

 こうした事態に厚生労働省は13日、歯科商工協会に対して、医療用手袋などの供給を強化するよう要請しました。

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長
Q.これはどういったもの?
A.「ストックしている手袋やエプロン」
Q.いまのところ患者への影響は
A.「いまのところ影響はでていません」
Q.今のストックでどのくらい持つ?
A.「3~4カ月は大丈夫だが、その後はどうかというのが不安」

 特に消費量の多い手袋は、1日の診察でおよそ100セット、2日間で1箱消費するといいます。また納期の遅延のみならず、価格の高騰にも拍車がかかっています。

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「グローブだと1箱300枚入りのものが1200円ぐらいだったのが、今回の中東情勢の影響で100円値上げしている。(消耗品の値上げで)年間だと10万円とか、それぐらいはかかってしまうかもしれない」

 打撃は他にもー

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「銀歯を入れることも多いが、それが歯科医院の経営を圧迫している状況になってきている」

 歯の治療で使用される銀歯。その銀歯に含まれるパラジウム合金が、数年前から続く高騰で、赤字のラインに迫っています。経営の改善は、一筋縄ではいかないそうです。

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「保険の治療ですと国で決められた保険点数というものがあるので、こちらで値上げすることはできません」

 変わらぬイラン情勢に対し病院の運営は厳しさを増していきます。

ブランシュデンタルクリニック 尾﨑直人院長:「中東情勢がいつまで続くか分からないような状況なので、いろいろなものが欠品し始めている状況がいつまで続くのが不安。中東情勢が早く終息してほしい」

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