イラン、ウクライナ…戦争が脅かす庶民の食卓 畜産業はエサ代・燃料代・電気代に大きな負担
緊迫するイラン情勢を巡り、静岡県内の畜産業にも影響が出ています
片寄翔太アナウンサー:「中東情勢の緊迫化が長引いていることで、様々な分野に影響が出ていますが、畜産業にも影響が出ています」
静岡市葵区・水見色地区で畜産業を営む勝山畜産。静岡のブランド牛「するが牛」を200頭飼育しています。
勝山畜産 勝山佳紀代表:「燃料が高騰、船賃の値上げ、船の保険料が上がっているようで、(エサ代が)上がってしまっている」
こちらでは、月におよそ50トンものエサが消費されます。エサ代は3カ月ごとに改定され、4月の仕入れ値は、3月に比べ5万円以上増えました。
勝山畜産 勝山佳紀代表:「4・5年前に比べて約4割エサ代が上がっているので、また7・8・9月でどうなってくるか。絶対上がるだろうなとは思っている」
4年前のロシアによるウクライナ侵攻で高騰したエサ代。イラン情勢の影響を受け、原油や、飼料となる原料の価格がさらに上昇し、今後も仕入れ値の高騰は続く見通しだといいます。
この他にも重機に使う燃料や堆肥を入れるビニール袋が値上がったことで、生産コストも上昇しています。
さらに…。
勝山畜産 勝山佳紀代表:「扇風機をこれからバンバン回さないと。牛も耐えられないので、死んでしまったら何もお金にならない」
先週、早くも30℃を超える真夏日を記録した静岡市。牛は暑さに弱く、気温の高い日は常に扇風機を稼働させていて、去年の電気代は月20万円ほどになったといいます。
勝山畜産 勝山佳紀代表:「暑くなるのが早い分、早くから暑さ対策をしなくてはならなくなって、扇風機を早くから回さなければならないし、本当に何もかも悪いですよね」
政府の補助金がなくなったことで、4月分から値上がりした電気料金。イラン情勢を受けたエネルギー価格の高騰が反映され、負担はさらに増す見込みです。
飼料代・燃料代・電気代が重くのしかかる畜産業。それでも、良質な牛を育てるためには対応を変えられないと言います。
勝山畜産 勝山佳紀代表:「良いものを作れば高く評価されるので、たくさん大きい牛を作って良いものを作るってことに励むしかない」