「私たちは一生それを背負いながら生きていく」熱海土石流を巡る裁判 遺族や被災者が証言台に
熱海土石流を巡る裁判で遺族や被災者が証言台に立ち、当時の様子や今の思いを語りました。
2021年に熱海市で起きた土石流災害を巡り、遺族らが県や市、前と今の土地所有者らに損害賠償を求めています。
災害で母親を亡くした瀬下雄史さん。被害者の会の会長を務めています。
●板垣亮記者:
「原告団が裁判所に入っていきます。きょうが2回目の遺族の尋問になります。裁判官らに何を訴えるのでしょうか」
瀬下さんが強調したのは被告側の「責任の所在」です。
●瀬下雄史さん:
「被告全員が責任のたらい回しをしている。腹立たしいと思っている。違法な盛り土が崩落するまでにタイミングがあった。間違った判断をして人命を失う結果につながった」
●母親を亡くした瀬下雄二さん:
「災害じゃなく人災だったのでどうしても諦めきれない思いがあるので、今(裁判の)ゴールは見えてきているが、最後まで闘い続けたい。それは母のためにも」
別の遺族や被災者は市の防災無線について「聞こえにくかった」「伊豆山」「土石流」と断片的にしか聞こえなかったと証言。放送を繰り返していたらもっと多くの人が助かったのではないかと訴えました。
●裁判で証言した被災者 川口紗希さん:
「私たちは一生それを背負いながら生きていくんだよと。忘れられないし体験したくもなかったし、前を向けなくても進んでいかなくてはいけないし」
裁判の尋問は21日が最後で、裁判長は今年度中に判決を言い渡す方針です。