パラリンピック聖火リレー 静岡県内で開催 御前崎市からは全国唯一の公道走行
そして御前崎市で全国唯一の公道での聖火リレーがスタートしました。リオオリンピック陸上400メートルリレーの銀メダリストで、東京オリンピックにも出場した地元出身の飯塚翔太さんが最初のランナーを務めています。
佐野純平さん:「パラリンピックによって車いすがやっぱりあんまり理解されていないところもあると思うので普通に社会のひとつとして認められればいいなと思う。熱海市は小学生から過ごしているので、思い出があって、この前急に土石流があったんで、本当にびっくりしたんですけど勇気を与えられたら良かったなと思いました」
静岡市出身の水鳥寿思さん。アテネオリンピック体操男子団体の金メダリストで、地元を走る予定でしたが浜松市での点火セレモニーへの参加となりました。
水鳥寿思さん:「オリンピックではここまで自己ベストがいろいろな競技で出せるんだって、僕も驚くぐらい選手がコロナ禍でもしてくれたと思いますので、パラリンピックの選手もきっとできるという自信をもってやって望んでもらえたらうれしい」
17日朝、富士宮市の富士山本宮浅間大社では富士山御神火まつりの火から聖火リレーに使う火が採取されました。県内の聖火リレーでは35の市と町それぞれの方法で火がおこされ、島田市では大井川鉄道のSLの窯から火が採られました。各地の火は静岡市での集火式で1つにまとめられ、聖火皿に点火されました。
聖火は川勝知事から静岡市清水区出身の落語家・春風亭昇太さんに。式では、熱海市の土石流で犠牲となった人たちへの黙とうも捧げられました。
熱海市では土石流の被害を受けて、静岡市では新型コロナ感染拡大のため、公道でのリレーを取りやめ浜松市の四ツ池公園陸上競技場での点火セレモニーに変更されました。
熱海市で走る予定だった伊豆の国市の鈴木聡太さん。重い脳性まひがありますが、双子の兄の晴太さんとともに車いすの練習をしてきました。
鈴木聡太さんの兄・清太さん(13):「聡太がよくやったんじゃないかなと思います」
母・美都子さん(48):「周りの声に励まされてひと漕ぎひと漕ぎ頑張っていた」
鈴木聡太さんと一緒に走ったのは熱海市の佐野純平さん。2年ほど前に脳梗塞の後遺症で手足に障害が残り、車いすでの生活となりました。高校生の頃から障害者の野球チームに所属するなど、パラスポーツに関心があり今後は自らの体験を発信していきたいということです。