「安全対策が不十分だった…」 3年前の排水路転落事故で遺族が静岡県を提訴

3年前、静岡市清水区で当時中学1年の少年が排水路に転落し死亡した事故で、遺族は土地を管理する県の安全対策が不十分だったとして静岡地裁に提訴しました。

画像: 「安全対策が不十分だった…」 3年前の排水路転落事故で遺族が静岡県を提訴

 2018年6月、静岡市清水区南矢部で友人と遊んでいた当時中学1年の少年(12)が長さおよそ70メートル傾斜25度の排水路で足を滑らせ転落し死亡しました。母親は、土地を管理する県中部農林事務所が立ち入りを防ぐ安全柵を設置していなかったことが事故の原因だとして、県を相手取り民事訴訟を起こしました。損害賠償1000万円を請求しています。

少年の母親:「中部農林事務所の職員の方の標準的な注意義務がなかったのか、欠落していたのはなぜだったのかを調査してほしい」

 この事故をめぐっては警察が県中部農林事務所の元所長ら6人を業務上過失致死の疑いで書類送検していましたが、事故の予見可能性が認められないとして不起訴となっています。