パラリンピックの無観客が決定 静岡県内の開催自治体は「やむを得ないが残念…」
パラリンピックの無観客開催が決定
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
橋本聖子会長:「現下の感染状況を踏まえて全ての競技について、より厳しい措置として無観客とする」
IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長が来日。大会組織委員会、東京都、政府との4者会議を行いました。そこで決まったのが、パラリンピックの「無観客開催」です。パラリンピックの競技会場となっているのは静岡県など1都3県。県内では伊豆市と小山町で自転車競技が行われます。
しかし、すべての地域で緊急事態宣言が適用されることになり、観客の受け入れ見送りを決めました。この方針に、開催都市の担当者は…。
県内の競技開催自治体は…
小山町 オリンピック・パラリンピック推進局
池谷精市局長:「大会全体の盛り上がり心配があるかなというふうに思う。今の状況を考えるとやむを得ないと思うが、正直残念」
伊豆市 東京オリンピック・パラリンピック推進課
森嶋哲男課長:「本来ならオリンピックと同じで観客にきてもらって、伊豆市の良さをアピールしていきたかったが、安全安心を考えてできる限りの対応をしていきたい」
静岡県は、小中高生が学校単位で参加する「学校連携感染プログラム」を予定通り実施するとしていますが、キャンセルが相次ぎ現状参加予定は1校のみといいます。
小山町
池谷局長:「今回の決定で学校連携プログラムが実施されるということなので、その辺りを関係者と調整できればなという思いはある。今の時点ではなんとも言えない状態」
川勝知事は…
一方で川勝知事は直前まで観客を入れての開催にこだわっていました。しかし想定以上の感染拡大に方針を変えざるを得ませんでした。
静岡県
川勝平太知事:「前のときと違いますよ。まん延防止も始まったし、20日からは緊急事態宣言。緊急事態宣言のときには無観客という申し合わせがある。残念なんですけど」
橋本聖子会長:「今回の無観客というのは、地元の皆さんにとっては非常に残念な一面もあったと思うが、まずは県民の皆さんの、そしてアスリートや関係者の皆さんの安全安心を確保することが最優先であるという知事の判断に間違っていないと思う」