熱海富士が関脇として初めてのぞんだ5月場所 優勝経験のある西の関脇・琴勝峰との関脇対決を制し4場所連続での勝ち越し

 小結・若隆景の復活優勝に沸いた大相撲5月場所。関脇として初めての場所にのぞんだ熱海富士も粘りの相撲を見せました。

●小結・若隆景(31):
「子どもたちに優勝してねって言われていたので最後まで集中を切らさずに、自分らしい相撲を取り切ろうと思いました」

 24日、千秋楽を迎えた大相撲5月場所。大関・霧島との優勝決定戦を制し、小結の若隆景が12勝3敗で優勝を果たしました。3年前に負った右ひざの大けがで、一時は幕下に転落しましたが、そこからの完全復活。

 25場所ぶりという長いブランクを経て、2度目の幕内優勝を飾りました。

熱海富士が関脇として初めてのぞんだ5月場所 優勝経験のある西の関脇・琴勝峰との関脇対決を制し4場所連続での勝ち越し

 両横綱に加え、大関2人が不在という、異例事態となった大相撲5月場所。静岡県内出身の力士も、粘りを見せてくれました。

 おとといまでに7勝6敗と、勝ち越しがかかる一番を迎えた、熱海市出身、新関脇の熱海富士。相手は、同じ関脇の琴勝峰)。

 強烈な立ち合いから、がっちりとまわしをつかみ、圧力を強める熱海富士。最後は危なげなく寄り切り、4場所連続での勝ち越しを決めました。

● 熱海富士:
「静岡の皆さんの応援のおかげで、こうやってまたひとつ番付を上げることができたと思うので、もっと上を目指してまた頑張っていきたいと思います」

 静岡県出身力士として96年ぶりに三役に昇進し、迎えた3月場所を9勝6敗と勝ち越し、先月、関脇に昇進した熱海富士。昇進会見では、5月場所にかける思いを語っていました。

● 熱海富士:
「(5月場所も)やることは変わらないので、全部出して、皆さんに少しでも元気な姿を見てもらいたいなと思う」

 しかし、連敗スタートと序盤は苦しい展開に…。5勝6敗と、負けが先行する中で迎えた12日目。転機となったのが、藤青雲との一番でした。

 土俵際の攻防で押し出され、軍配は藤青雲! と思われましたが…。

●審判:
「両者、足が出るのと体が落ちるのを同時とみて、取り直しといたします」

 熱海富士の足と、藤青雲の体が、同時に土俵の外についたとして、取り直しに。仕切り直して迎えた、取り組みでは…。

 今度はつけ入る隙を与えず、一気に土俵の外へ。この一戦を物にして、勝敗を五分に戻しました。この勝ちで勢いに乗った熱海富士は、翌日も白星を挙げると、4場所連続での勝ち越しがかかった、優勝経験のある西の関脇・琴勝峰との関脇対決でも…。

 強烈な立ち合いから、果敢に攻め続け、最後は得意の寄り切りで、勝負あり。熱海富士は24日の千秋楽も勝利し、5月場所を9勝6敗で終えています。

熱海富士が関脇として初めてのぞんだ5月場所 優勝経験のある西の関脇・琴勝峰との関脇対決を制し4場所連続での勝ち越し

 一方で、焼津市出身の翠富士は、3月場所を心不全で休場した影響で、今場所は十両に番付を落として出場。結果は9勝6敗で勝ち越し、復活への兆しを見せています。 

熱海富士が関脇として初めてのぞんだ5月場所 優勝経験のある西の関脇・琴勝峰との関脇対決を制し4場所連続での勝ち越し