100年ぶりに神明町・伝統の「赤鳥居」の凧が復活 浜松まつりの凧揚げ今年は173町が参加
ゴールデンウィーク、静岡県内最大級のイベント「浜松まつり」。
子どもの誕生を祝い、健やかな成長を願う、“初凧”が、浜松の大空に舞い上がります。

大石正彦自治会長
浜松市中央区神明町 大石正彦自治会長:
「歴史ある神明町、100年ぶりに復活させることに対しての責任感が強い」

100年ぶりに参加
期間中、町ごとに凧揚げをするのが伝統の浜松まつり。
そこに今年、100年ぶりに参加するのが、JR浜松駅から北に1キロほどの場所にある「神明町」。
縦90メートル、横50メートルほどしかなく、わずか14世帯・18人が暮らす小さな町です。

和田佳代子記者
「浜松市の繁華街からほど近い神明町はこちらと道路を挟んだ反対側の通りのみで目に見える範囲の小さな町です。テナントビルが多く住宅はほとんどありません」

浜松まつりの歴史は450年以上
450年以上の歴史を持つとされる浜松まつり。
最初の祭りから参加していたとされる新明町ですが、町のシンボル「赤い鳥居」の凧は、若者の減少などを理由に、100年前に姿を消していました。
それが今年、100年の時を経て復活すると言うのです。

「凧上げ会」
浜松市中央区神明町 大石正彦自治会長:
「100年ぶりに神明町が浜松祭りに参加するということで、けがなく楽しくみんなで助け合ってやっていきましょう」
発起人は、自治会長で、町内で飲食店を営む、大石さん。
「祭りを通じて歴史ある神明町をより活発で勢いのある町にしたい」と、町内外のメンバー20人で新たな「凧上げ会」を発足させました。

発会式
1日行われた発会式。
メンバー1人1人にたすきが手渡され、気持ちを高めます。
神明町凧上げ会 深田高穂組長
「僕らが楽しむのもそうだが、それをいただいて今までお祭りに参加しなかった方がちょっと参加したいなと思ってくれるような凧揚げをしたい」

100年ぶりに大空へ
浜松市中央区神明町 大石正彦自治会長
「神明町の飲食街が盛り上がるように、参加して神明町を浜松の皆さんに知っていただきたいというこれが一番」
神明町の参加で、去年より一つ多い、173の町が参加する浜松まつり。
いよいよ3日、小さな町の伝統の凧が100年ぶりに大空へ舞い上がります。
