袴田事件第3回三者協議 検察は今回も有罪立証するのかどうか方針示さず
いわゆる袴田事件の再審裁判のやり直しをめぐる3回目の三者協議が午後静岡地裁で開かれました。検察は今回も明確な方針を示さなかったと言います。
久須美舞記者
「午後4時前です。袴田巌さんの弁護団が静岡地裁に入っていきます。 袴田さんの姉、ひで子さんもリラックスした表情を見せています」
午後4時から静岡地裁で開かれた袴田事件の3回目の三者協議終了後弁護団が報道陣の取材に答えました。
弁護団によると検察は今回の三者協議でも有罪立証するかどうか方針を示しませんでした。
小川秀世弁護士:
「有罪立証するか決まっているに決まっている。しないと決まっている。無駄に長引かせているだけだ」
また、検察は7月10日までに冒頭陳述案を示すかどうかも回答しなかったといいます。
袴田巌さん(87)は1966年旧清水市でみそ会社専務一家4人が殺害された事件で一度は死刑が確定し、今年3月再審開始が正式に決まりました。
これを受け裁判官・検察官・弁護士が 裁判の進め方や
スケジュールを話し合う三者協議がこれまでに2回開かれています。
また長年の拘置所生活で幻覚や妄想などの症状が現れる拘禁症状を理由に弁護団が求めていた袴田さんの出廷免除について裁判所は同意を示しているということです。
小川秀世弁護士:
「我々は袴田さんが無罪と明らかにしたい」
また、裁判所は今後の三者協議について、予定されていた7月19日以降も開く方針を示し、新たに9月12日、9月27日、10月27日にも開かれることが決まりました。