マイナンバーと障害者手帳のひも付けに誤り これまでに62件確認さらに500件調査中 同姓同名の別人を登録など
加藤厚労大臣は20日午前、静岡県でマイナンバーと障害者手帳のひも付けに誤りが確認されたと会見しました。その後静岡県は会見で、これまでに62件の誤りが発覚したと発表しました。
加藤厚労大臣:
「現時点では誤りが数十件に及んでいる。さらに調査中であるということ。これまでのところ個人情報の漏洩につながることは生じていないと聞いております」
加藤大臣は静岡の事案を受けて全国の自治体に対し、障害者手帳の情報とマイナンバーのひも付けについて、事務作業が適切かどうか総点検を求めると明らかにしました。
静岡県の午後の会見
20日午後静岡県は会見を開き、身体障害者手帳管理システムに登録されているおよそ9万件について確認したところ、手帳番号とマイナンバーのひも付けにおいて、62件の誤りが発覚したと発表しました。
さらに、およそ500件については現在も調査中としています。
誤りが確認された62件のうち47件は同姓同名の別の人を登録していたということです。
担当者は登録者のかなの氏名と生年月日をもとにひも付け作業を行っていました。
また残る15件は、別の人の身体障害者手帳の情報を登録していたということです。
県はひも付けの誤りによる影響について「現時点ではない」としています。
県は2017年から身体障害者手帳とマイナンバーの ひも付け業務を行っていて、主に1人の職員が情報の連携を担当していたということです。
県は7月中旬までに登録状況の再点検を行い、5月から続く情報連携の一時停止を終了したいとしています。
県障害者支援局石田雄一局長:
「情報連携を停止していることで手続きの面でご不便をかける方がいるのであれば、本当に申し訳ないと思っている。マイナンバーの登録の信頼性を失うような形になったことに対して誠に申し訳ない」