佐藤先生は柔道日本代表…聴覚障害者の大会で「世界一」目指す 授業で「一生懸命に生きる素晴らしさ」伝える 静岡・三島市
聴覚障害があるアスリートの国際競技会=デフリンピックの日本代表が19日、中学生に授業を行いました。
19日、静岡県三島市立南中学校で「道徳」の授業を行ったのは、市内在住でデフリンピック柔道男子66キロ級日本代表の佐藤正樹選手です。「両感音性難聴」という障害を抱える佐藤選手は、柔道に取り組む一方で、「先生になって生徒の夢を応援したい」という思いから5日から23日まで、この中学校で教育実習を行っています。
佐藤選手はどんな困難な状況でも決してくじけず、諦めない精神で柔道世界一を目指す思いや一生懸命に生きることの素晴らしさを、生徒たちに伝えていました。
中学2年生 女子:「佐藤先生が(教育実習に)来ることを知って、手話を頑張ってみようと思って、半分くらいは出来るようになったし、少しでも人の役に立つことが出来ればいいかなと思いました」
中学2年生 男子:「自分が嫌だなと思っている所を個性や長所として捉えることができれば、自分の大切なものとして変化していくことが分かりました」
デフリンピック柔道男子66kg級日本代表 佐藤正樹選手:「自分自身の良い所、長所を生かして、何か夢を持って叶えて、世の中のために提供してほしいと願っています」
デフリンピックは、2025年に東京をメーン会場として国内で初開催されます。