やさしさはNG? 厳しく指導できない上司・先輩『ホワイトハラスメント』って何

 新年度がスタートして、もうすぐ2カ月。新しい環境にも少しずつ慣れ始める一方で、いま職場をめぐる「ハラスメント」で、注目されているのが、『ホワイトハラスメント』。

やさしさはNG? 厳しく指導できない上司・先輩『ホワイトハラスメント』って何

フジEAPセンター公認心理師・臨床心理士 松浦雄介さん
「ホワイトハラスメントとは端的に言うと、公的な定義はないが、行き過ぎた配慮や優しさによって、逆に働きづらくなる状態のこと」

 そう語るのは、企業向けのメンタルヘルスケアに取り組む公認心理師の松浦さん。

フジEAPセンター公認心理師・臨床心理士 松浦雄介さん
「パワハラになってしまうのではと恐怖感を感じているので、そこの配慮が逆に作用してしまっていること、それが結果として若手側は成長機会が奪われてしまっていることがホワイトハラスメントになる」

 パワハラへの意識が高まる中で、“厳しく指導しづらい空気”が生みだしたとも言える、「ホワイトハラスメント」。

 実際に、若手社員からの相談も…。

フジEAPセンター公認心理師・臨床心理士 近藤歩さん:「新入社員からの相談で、任される業務が雑務で誰にでもできるような業務や、先輩の仕事ぶりを見学するだけの業務が長期間続いてしまった。仕事の意義や知識や技術の獲得をしたいが、果たして成長していけるのかという相談を受けました」

 街で話を聞くと、職場の“ゆるさ”を感じている人もー

食品業界3年目:「ミスをしたときなど、こっちに非があるにも関わらず、「次に気を付ければいいよ」と言われたとき、(上司に)気を遣ってもらっているなと感じる。言ってもらえないと気付けないので、のちに失敗するなら今のうちに言ってほしいと思う。」

小売業界1年目:「部活が体育会系だったこともあり、厳しくしてくれることがスキルアップなど自分の成長には大事だと思う。ただ、怒られることに関しては納得感がほしい」

小売業界1年目:「自分たちが甘いところは締めてもらって、でもブラックすぎて疲れちゃうのは嫌なので、そこはうまく使い分けてもらいたい」

運輸業界 60代:「難しいです。どうしたらいいか分からない。教えて成長させなければならないから厳しく言うこともあるが、あまり言いすぎてもというのもあり、その狭間で心の中で揺れ動く」

建築業界 50代:「(パラハラを気にして)何も行動を起こせなくなるのが怖い」

建築業界 60代:「結局言葉が足りないとハラスメントになってしまうので、分かってもらえるように伝えるのが大切だと思う」

 果たして今の若者に対する、“厳しさ”と“優しさ”の最適解とは…。