193カ所に不備・不具合…盛り土総点検 富士市・富士宮市が24カ所、沼津市が23カ所 静岡県
静岡県熱海市の土石流災害を受けて全国で実施された盛り土の総点検で、県内は193カ所に不備・不具合があった事が分かりました。
県建設政策課によりますと、熱海市の土石流発生後、国の通達に基づき、おおむね2000年以降に作られた盛り土1650カ所を目視で調べたところ、合わせて193カ所に不備・不具合がありました。主な内訳は無届けなど許可・届け出の手続きの不備が173件、排水施設など災害防止措置が取られていないものが123件でした。
また、自治体別にみると富士市・富士宮市が24カ所、沼津市が23カ所、静岡市・御殿場市が16カ所など県東部が目立つ結果となっています。
このうち是正が完了したのは21カ所で、残りは是正指導中もしくは指導予定となっています。県は、家屋や公共施設などに直ちに被害を及ぼす災害危険性の高い盛り土は確認されなかったとしていますが、引き続き、市や町と連携し指導や調査を行って安全確保に努めていく方針です。