閉山中の富士登山禁止めぐり対立 地元市長「地元は迷惑」VS登山家「山文化の否定」 4500人超が反対署名
救助の「現実」か登山の「文化」か。冬の富士登山をめぐり、地元の市長から「迷惑な話」だと、憤りの声が上がったそのワケは…。
静岡・富士宮市 須藤秀忠市長:「消防隊員も命がけで(救助に)行く必要はないし、最初の原因をまず防ぐことが一番」
富士宮市の須藤市長が再三訴えている、閉山期間中の「富士登山禁止」のルール化。富士山は毎年9月に閉山し、4つの登山道も閉鎖され、通行は、法律で禁止されます。しかし、立ち入りそのものは禁止されておらず、県警によれば、去年の閉山から5月までに10人が遭難し、2人が死亡しています。
富士宮市 須藤秀忠市長:「あくまで富士山は安全な時に登っていただきたい。冬山に登れなくても、夏でも登山、開山中はいつでも登れますから」
一方で、冬の富士登山を「一律禁止」しようとする動きに対し、反発の声も…。
山岳カメラマン 鈴木岳美さん:「もう何十年も前から、冬の富士山を含めた様々な四季折々の富士山を登って楽しんできた文化がある。一律禁止は、登山文化の否定になりかねない。強い危惧を持っている」
こう話すのは、山岳カメラマンの鈴木岳美さん。鈴木さんは、閉山中の登山禁止のルール化に反対するオンライン署名を立ち上げ、9日までに、4500人を超える署名が集まっています。
冬の富士登山禁止に「反対」する声に、須藤市長は…。
富士宮市 須藤秀忠市長:「登山家はいろいろ夢があるし、富士山に登ることは誇りに思うかもしれんけど、地元としては迷惑な話。登っちゃ困るという、私たちの立場をもう少し理解してもらいたい」
山岳カメラマン 鈴木岳美さん:「登山者として非常に耳の痛い話ではあるけど、自分たちでかばいきれないからやめてくださいというのは、ちょっとやりすぎなのではないか。それが生きがいでやっている人もたくさんいるので、そういう人たちの権利は守ってあげたい」
富士宮市など富士山周辺の市町は、来週にも、閉山期間中の登山を防ぐルール作りについて、鈴木康友知事に要望書を提出する方針です。