自宅に放火した容疑で逮捕されたのは、消防士…入居直後には隣の空き家が火災 /今週の静岡
当時の映像からは、激しく立ちのぼる炎と黒煙が確認できます。この火事による けが人はいませんでしたが、容疑者の住宅1軒が全焼しました。
伊地健治アナウンサー(2日):「藤枝市の住宅街の空き地、去年12月容疑者が放火したとされる場所。今は更地で、容疑者のものとみられる軽自動車とバイクが。下水管の蓋が焼け焦げています」
静岡市消防局によりますと、火事があった当日、容疑者は休みでしたが、警察への取材で、出火が認知される直前、自宅から外出したとみられることが分かりました。近所の人によりますと、鎮火後の午後3時ごろ、容疑者が自宅近くに現れ、「仕事から帰ってきたら家が火事でがっくりしている」と話したということです。
また、警察は、容疑者が自宅に火災保険をかけていたことから、保険金目的の犯行の可能性もあるとみて、調べを進めています。
「本当びっくりした」
火災現場に駆け付ける消防士が、“放火”の疑いで逮捕されたことについて、近所の人は…
近隣住民:「本当に普通の方で、放火とかするような方にはとても見えなかった。すごくショックだった、本当びっくりした」
近隣住民:「静岡から引っ越してきて一人暮らし。静かないい人、普通の人だった。特別ひょうきんでもなく、丁寧な人というか優しい感じの人」
今年1月に、容疑者と話したという男性は…
近隣住民:「かわいそうなので、「散々だね」と言った。そうしたら「持ち金で解体もできた」という話をした。「借金をせずに持ち金で解体もできたからいいとする」と話していた」
入居直後に隣の空き家で火災
さらに、容疑者の身の回りでは、不可解な出来事が…。
伊地健治アナウンサー(2日):「近所の人の話によりますと、容疑者がこの敷地にあった家に引っ越してきたのは、今から1年ほど前だということです。そして、容疑者が引っ越してきた直後に隣の敷地、ここに建っていた空き家で火災があったということです」
容疑者の自宅があった場所と同じく、今は空き地となっている隣の土地。警察によりますと、去年3月、ここにあった空き家が焼ける火事がありました。
近隣住民:「(家を)買って、(隣の空き家が)火事になって、ある程度放っておいて、足場を組んで直し始めたら火事になった。「消防署に勤めているから、その手前保険をかけた」と(話していた)。今考えると、放火したのかと思うこともある」
警察は、容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、2つの火事の関連性を含め、余罪についても、捜査を進めています。