48歳女の被告が「信号を見間違えた」と認め、執行猶予を求める…無罪主張から一転 静岡・三島市の死亡事故裁判
おととし、静岡県三島市で男性をはね、死亡させた罪に問われている女の裁判が静岡地裁沼津支部であり、女は「信号を見間違えた」などと話し、執行猶予付きの判決を求めました。
起訴状などによりますと、沼津市大岡の無職の48歳の女はおととし1月、三島市内の信号のある交差点に赤信号で進入し、当時50歳の会社員の男性が運転していた原付バイクをはね、男性を死亡させた罪に問われています。
去年5月の初公判で、女は「信号は青だった」などと無罪を主張していましたが、その後の裁判でカーナビの解析結果から、女の側の信号が赤だったと判明し、一転して起訴内容を全面的に認めました。
21日行われた被告人質問で、被告の女は涙を流しながら「青信号だったということをいつまでも言って、罪を認めるのが遅くなってしまって、本当に申し訳なく思っています」と謝罪しました。その上で、事故の原因について問われると、「私の信号の見間違いです。何と見間違えたのかは、ずっと考えているがわからない」などと話しました。また、弁護士から実刑になる可能性について問われると、「遺族には申し訳ないが、家族のために執行猶予にしていただきたい」と主張しました。
男性の長女:「なぜこの事故が起きてしまったのかが一番知りたいところ。本人の口からやっと聞けると思ったが、ずっと一貫して『間違いだった』としか答えてくれなくて、真実はちゃんと聞けたとは思っていない」
男性の次女:「『執行猶予にしてください』と自分からお願いしているところを聞くと、父の大切な命をなくして、私たち遺族のことも馬鹿にしているのではないかという気持ちになった」
次回公判は来月15日に開かれ、結審する予定です。