【新型コロナ】静岡県内90人感染 静岡市は国のステージ4相当 浜松市では高齢者施設でクラスター
東部保健所管内の病床使用率が特にひっ迫
県内では15日、静岡市で17人、沼津市で11人など新たに90人の感染が確認されました。3人の死亡も確認されていて、新型コロナ関連の死者は、合わせて62人となりました。 静岡県の直近1週間の10万人あたりの感染者数は17.2人でした。きのうからほぼ横ばいで、ステージ3の基準である15人を上回っています。県は、感染者の半数が家族や親族からの感染で、感染経路不明な感染者は3割程度だとしています。
また、県東部地域の病床使用率は70.1%と、高い水準が続いていて、三島市や沼津市などを管轄する東部保健所管内では、80%程度と特にひっ迫しています。
静岡県疾病対策課 後藤幹生課長:「熱海保健所管内でも出ているので、熱海市伊東市でも占有が上がってくると懸念している」
静岡市 1週間の10万人あたり26.91人が感染 国の基準のステージ4相当
静岡市では、15日までの1週間の10万人あたりの感染者数は26.91人で、過去最多だった14日と並びました。
静岡市保健福祉長寿局 増田浩一次長:「静岡県からも、今後の対応方針を示されたが、その項目を意識して行動をお願いしたい」
これは、国の基準で感染者の水準が最も深刻なステージ4に値する数です。
Q.きのう「ステージ4」の基準を超えているが、広島市のように「緊急事態に準じる地域」の指定を要請する考えはあるか?
静岡市の担当者:「現時点で何かのアクションを起こすと考えていない。県全体でみるといっていることと26.91を踏まえているが、ある程度数字を見定める必要があると言っている。今後も様子見が必要だと考えている。躊躇してはならないが簡単に出してはならない」
また、静岡市で感染が確認された17人のうち2人は、葵区役所の戸籍住民課と市立こども園の職員です。2人は親族で、今月4日に県外から市内へ帰省し、すでに感染が判明している親族(20代男性)と過ごしていたということです。2人の濃厚接触者はおらず、職場はいずれも消毒を終え、通常通りの業務を行っています。
浜松市では高齢者施設で新たなクラスター
浜松市では7人の感染が明らかになり、新たなクラスターも確認されました。クラスターが発生したのは、北区初生町の高齢者施設「ハートライフ初生」で、11日に入居者と職員に発熱の症状があり、PCR検査を行ったところ陽性が確認されました。その後、入居者や職員に検査を行ったところ、きょうまでに6人の感染が明らかになりました。いずれも無症状か軽症ということです。市では面会者か職員から感染が広がったとみていて、検査を進めています。