物価高騰が加速…食料品・飲料品は5月793品目、6月2859品目 飲食店は「目玉商品」維持にさらなる経費削減 静岡市

買い物客(60代夫婦):「やっぱり、毎月日用品だと困るなとは思ってはいるが」
買い物客(70代):「やはり響きますね」
買い物客(10代):「これ以上は増えないで欲しいとは思っています」 
 物価の高騰が止まりません。帝国データバンクによりますと、今年、値上げした食料品・飲料品の数は、4月18日時点で2万品を突破しました。さらに、この値上げのペースは落ちるどころか加速していく見込みで、5月にも793品目、6月にも2859品目の値上げが予定されています。
 このペースが続いた場合、早ければ今年の秋にも年内の累計で3万品目が値上げとなる可能性があるということです。

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スーパーでは…

田子重西中原店 増田克己店長:「メーカーさんから値上げの連絡が来るので、毎月値上げをするのは仕方がないという状況です。これから暑くなってきて、飲み物全体的に売れ行きも上がっていきますので、このタイミングでの値上げは、ちょっとお客様にとっては苦しいというか、大変だと思う」

画像: スーパーでは…

 店長が言うように、特に来月は飲料品の値上げが目立ちます。アサヒ飲料は「三ツ矢サイダー」「ワンダモーニングショット」の缶商品などをおよそ4%~25%値上げ、コカ・コーラボトラーズジャパンは、「コカ・コーラ 1.5L」のペットボトルなどをおよそ3%~22%値上げします。

 この動きに買い物客は。

買い物客(70代):「やはりひびきますね。我々は年金で生活をしているので、年金額がそういった物価高に追いついていないなという気がしています」

買い物客(10代):「学校近くの自販機のジュースが少しずつ10円20円と値上がりしていって、少しお小遣いが厳しいかなと感じている。これ以上は増えないで欲しいとは思っています」

買い物客(60代夫婦):「やっぱり毎月日用品だと困るなとは思ってはいるが、響きますけど、仕方ないなと。食べる食品はもうしょうがないなと思って、生活は変えられないので、工夫してやるようにしています」

 買い物客同様、頭を悩ましているのがスーパー。相次ぐメーカーの値上げに、どう対応していくのでしょうか?

田子重西中原店 増田克己店長:「商品によっては、やはり値段が高いとお客さんも購入する機会も減りますので、そういう時には、売れ行きをみながら、なるべくお客様に新しいものを提供するように、発注のコントロールなどをしていきます」

飲食店では…

 来月からの飲料品の値上げに、戦々恐々としているのが飲食店です。

画像1: 飲食店では…

ホルモン焼き やまだ 昭和町2号店 鈴木義隆店長:「5月以降は上がるものとしては、コカ・コーラの商品が1%か1.5%、上がって1.5%だと思うが、全体的には飲料関係も上がると予想しての販売価格での営業になると思います」

画像2: 飲食店では…

 ホルモンを中心にお手頃価格の焼き肉を提供しているこちらのお店。お肉とともに人気なのが「レモンサワーの飲み放題」。1時間500円で、何杯でもレモンサワーを飲むことができますが、原材料の値上げが続いている中、お店としては…。

ホルモン焼き やまだ 昭和町2号店 鈴木義隆店長:「レモンサワーに関しても、あまり飲まれてしまうと、どうしても、いくら低価格で出したところで利益は出ないが、ほかの目玉商品とか、抱き合わせで、セットで売って何とかレモンサワーで利益が出ない分は、他の商品で売上を上げて行く方向で考えています。個人的には上げたいですけどね。上げたいですけど、500円というのが目玉なので、もうそれ以上は絶対に上げないと思います。もうそれで勝負していきます」

画像3: 飲食店では…

 苦しいながらも、値段を変えず、飲み放題を続けるという店長。この目玉商品を維持するためにも、さらなる経費削減を進めていくということです。