【高騰】宅配便値上げに…特に『痛い』オンラインショップ「値段が送料込み」 静岡・焼津さかなセンター

 あすから4月。帝国データバンクによると、5000品目を超える食品が値上げする見通しです。乳製品はヨーグルトやチーズなど、およそ1.8%~13%の値上げ。マヨネーズは3%~21%値上げします。また、大塚製薬の「ポカリスエット」は500mlが1本140円から150円に。これは23年ぶりの値上げです。

 そして、焼津さかなセンターに入る店が頭を抱えているのが、宅配料金の値上げです。

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須藤誠人アナウンサー:「海産物を扱うお店が立ち並ぶ焼津さかなセンターです。通りの様子を見ると、コロナ禍前のにぎわいを取り戻しつつあります。そんななか4月からはあるサービスが値上げされることになっていて、お店の方は頭を悩ませています」

 焼津市の「焼津さかなセンター」では平日にも関わらずツアーバスがずらり。多くの観光客でにぎわっていました。そんな中、あすから店側に降りかかかるのが“宅配料金の値上げ”です。

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マルワ商店 冨山和良代表取締役:「正直本当に値上げ。僕らも仕入れの値上げもあるし、光熱費とかもいろいろ値上げがあるから、正直なこと言うと痛いが、この世の中の状況を考えると、こっちも運送業者さんのことも考えてやらないと(お互い)頑張っていかないといけないなと思う」

 佐川急便とヤマト運輸の宅配業大手2社では、4月から送料を値上げすることを発表しています。佐川急便では4月1日からクール便を含む宅配便が平均8%の値上げ。ヤマト運輸では4月3日から、およそ10%の値上がりとなります。

マルワ商店 冨山和良代表取締役:「僕らは生ものを扱っていたりするので、冷凍・クール便は本当に大事な要素。それがないと僕らも商売できないので、いろいろお世話になっている運送業者さんにも。僕らも(料金が)上がったからといって下げろとも言えないし、難しいところ」

 主力製品は水産加工物。冷蔵状態を維持できるクール便などは販売にきってもきれない存在です。値上げは苦しくても“受け入れるしかない”というのが現実です。宅配料金の値上げは店側だけでなく、客側にも影響が予想されます…。

神奈川から 60代(自分用に配送):「(買い物を)すごくして、持って帰れないから、送ろうということになって、上がるのは知っていたが、いつからとは。もうすぐなんですね、もう私たちの年代になると重たいものを持って歩けない。だからどうしても、ちょっと出かけると送ってしまう」

焼津市民 20代:「埼玉の親族においしい海鮮を送れたらいいなと思って買いに来た。配送料が上がってしまうので、そこから逆算して一品減らすとかも、もしかしたらあるかもしれない。ちょっとしたものの値段が上がっていくと、家計にも響いてくるのかなと思う」

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 こちらの店では、県外客や旅行で宿泊する観光客の宅配便利用率が高いといい、その数は客全体の3割ほどを占めています。そもそもクール便は通常の配送料金に追加料金がかかるため、元々の金額が割高に感じるもの。そういった面でも値上げ後のお客さんの反応が気かがりだといいます。

 また、こちらではオンラインショップの存在も悩みの種に─

マルワ商店 冨山和良代表取締役:「オンラインショップだと今、送料込みでいくらとなっているので、正直値上げは痛い」

Q.値上げを価格に反映することは?

A.「今の物に関してはちょっと、これからいろいろ考えようと思うけど、関東に送るとか九州に送ると値段もすごく高くなるので、そういうのも考えないといけない」

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 価格への反映も視野に入れなければいけない苦しい状況ではありますが、それでもお客さんに“納得”してもらう努力を続けていくといいます。

マルワ商店 冨山和良代表取締役:「今まで運送会社さんもすごく頑張ってくれたと思う。それでだめだということになって価格の変更をしたと思う。仕入れ価格も本当に上がって、コロナ禍でもいろいろ大変だったが、それはお客さんにちゃんと伝えて適正な価格でおいしいものを安い価格でやっていけば、お客さんも納得してもらえると思うけど、そこ込みでいろいろ頑張ってやっていますので」

  (3月31日放送)