「止まろうとしても止まれない」東名高速で1.7キロ追突繰り返す…結婚式へ向かう夫婦襲った恐怖 ひき逃げ容疑の男を追送検

 6月下旬、高速道路で複数のひき逃げ事件を起こしたとして、容疑者の男がきのう追送検されました。被害者が語る恐怖の一部始終とは?

●被害者(夫):
「何度も何度も追突するような攻撃的なしぐさを見せてきたことで、我々もこれはただごとじゃないという感じで」

●被害者(妻):
「こっちも止まろうとしても止まらせてくれない中で動揺が恐怖に変わっていった。」

 当時の状況を生々しく語る被害者夫婦。

 事件は6月26日早朝に起きました。

●被害者(夫):
「ルームミラーを見ていたら後ろから結構なスピードで近づいてくる白い車がいるなというのを確認していたんですけど」

 それは東名高速上りの走行中、牧之原SAを過ぎた辺りでした。

●被害者(夫):
「2、3分くらいはどんどん後ろから突かれて、非常にその間は恐怖というかどういう風にしたらこの状況を脱せられるんだろう」

 なんと1・7キロに渡って追突を繰り返されたのです。

●被害者(夫):
「追突されたから止まろうと思ったが、向こうはアクセルを緩めるでもなく追突を繰り返して」
「今置かれている状況が何なのか、怖いよりも前に何が起きているんだろうという状態で」

 数分間追突を繰り返された被害者の車は、追い越し車線に押し出され後ろから走ってきたトラックに衝突。その衝撃で路肩まで飛ばされ停止しました。

 この事故で車は大きく破損し積んでいた自転車も被害に。被害額は1000万円近くに上るとみられています。事故を起こしたのは岡山市に住む無職の男(60)。ひき逃げと傷害の疑いで逮捕されました。

 男による事故はこれだけに留まらず…

●佐藤航記者:
「容疑者の男は高速道路上で合わせて6件。そして一般道に降りてから、島田市内でも衝突事故を繰り返していました」

 島田市の一般道では3人にけがを負わせる衝突事故を起こしていたほか、高速道路上の事故6件では4人に軽傷を負わせました。

 県警は立件されていなかった残る5件の高速道路上の事故に関しても、きのう過失運転致傷とひき逃げの疑いで追送検しました。男の認否については明らかにしていません。

 結婚式に向けた打ち合わせのため横浜市内に向かっていた2人。むちうちや足の打撲などで今も治療を受けています。

●被害者(夫):
「2度とハンドルを握って公道に出るということは止めてほしいというのは正直な思い」

●被害者(妻):
「関係の無い方にも恐怖を与えているというところはしっかり反省してほしい」

 容疑者の動機は何なのか? 県警は慎重に調べを進めています。