「海に入ったらストンと落ちる」…沼津市が苦渋の決断「急深で危険」千本浜海水浴場開設せず 「ライフセーバー不在なので遊泳控えて」
静岡県沼津市にある千本浜海水浴場について、市は、波打ち際から急激に深くなる地形を考慮し、2026年は海水浴場を開設しないことにしました。ライフセーバー不在の海になるため、市は注意を呼びかけています。
沼津市千本にある「千本浜海水浴場」は、市内の海水浴場のうち市街地から最も近い場所にあります。市によりますと、例年の海水浴シーズンには1000人ほどの海水浴客が訪れていたということです。
30日、この海岸に看板を立てていたのは、沼津市の職員。看板には「当区域は海水浴場を開設していません。監視員がいない中での遊泳は大変危険です」と書かれています。
沼津市観光戦略課 根上基貴副主任:「近年、波や潮の流れの影響で急深が進行しており、安全性の確保の観点から海水浴場として適切ではないと判断し、今年度は開設しないこととしました」
千本浜海水浴場が開設されないのは、コロナ禍を除き初めてで、波打ち際から急激に水深が深くなる「急深」な海岸地形であるためです。浜辺は大きな階段のように見え、海に近づくにつれ、急な斜面になっていきます。急な砂浜では、足元の砂や砂利が崩れ、足を取られながら歩く女性の姿も…。
静岡市から(20代):「もうちょっと滑らかというか、平らだったらいいなと思った。子どもだとさらに大変だから、(開設しない)判断は正しいと思った」
この浜で開かれるトライアスロン大会のため、毎年来ているという男性は。
埼玉から(60代):「こう見ると斜面がかなりきつい部分があるので、中に入ると分かるんですが、ストンと落ちるんですよね。残念ですよね。ここは非常にきれいな海ですから」
海水浴場として開設しないため、ライフセーバーがおらず、遊泳区域を示すネットも設置されません。国が管理する海岸のため、市は「遊泳禁止」までは求められないということで、泳ぐ場合は自ら危険を判断することになります。
沼津市観光戦略課 根上基貴副主任:「事故が起こった時の発見が遅れ、救助までに大変時間がかかり、死亡のリスクも高まりますので、ライフセーバーがいない中での遊泳はお控えいただきたい」
市は看板の設置や定期的な巡視に加え、ホームページやSNSでも注意喚起をするということです。沼津市が管理する海水浴場は、2026年は5つ開設されます。
【御浜海水浴場】
開設期間:7月19日(土)~8月30日(日)
開設時間:午前8時30分~午後4時
監視所1ヶ所(御浜管理事務所)、監視塔2ヶ所
ライフセーバー稼働時間:午前8時30分~午後4時
AED(自動体外式除細動器):御浜管理事務所内に1台あり
公衆トイレ:3ヶ所あり
シャワー:無料シャワーなし
海の家:2店舗あり(有料シャワー・更衣室あり)
【大瀬海水浴場】
開設期間:7月18日(土)~8月23日(日)
開設時間:午前9時30分~午後4時
監視所・監視塔:1ヶ所ずつ
ライフセーバー稼働時間:午前9時30分~午後4時
AED(自動体外式除細動器):監視所内に1台あり
公衆トイレ:3ヶ所あり(多目的トイレあり)
シャワー:冷水シャワー1ケ所(無料)、温水シャワー等(ダイビングショップ内/有料、利用は各店舗まで相談)
海の家:あり(3店舗(予定))
【島郷・志下海水浴場】
開設期間:8月1日(土)~8月16日(日)
開設時間:午前8時30分~午後4時
監視所:1ヶ所
ライフセーバー稼働時間:午前8時30分~午後4時
AED(自動体外式除細動器):監視所内に1台あり
公衆トイレ:仮設トイレ4基
シャワー:なし
海の家:なし
【らららサンビーチ】
開設期間:7月18日(土)~8月30日(日)
開設時間:午前8時30分~午後4時30分
設備:公衆トイレ、更衣室(男女)、
温水シャワー(3分200円:10機)、冷水シャワー(無料):4箇所
多目的トイレ、授乳室(女性更衣室内)
おむつ替えスペース、ベビー休憩スペース
レンタル用品カウンター、救護室、管理事務所
【井田海水浴場】
開設期間:7月18日(土)~8月23日(日)
開設時間:午前8時30分~午後4時
監視所1ヶ所
ライフセーバー稼働時間:午前8時30分~午後4時
AED(自動体外式除細動器):あり
公衆トイレ:1ヶ所あり
シャワー:無料シャワーなし
海の家:なし