白血病乗り越えた19歳…治療乗り越える原動力はオリンピック /聖火リレー 静岡・焼津市、長泉町
聖火は再び駿河湾沿いを進んでいきます。焼津市では焼津中学校の全校生徒およそ370人が沿道でうちわを振ってランナーにエールを送りました。
中学2年生:「かっこよかったです。楽しかったです」
焼津市民:「オリンピックは、いろいろ賛否両論あると思うが、この場所に来て聖火ランナーを見て、一言で感動しました。とりあえず成功することを祈っています」
長泉町の19歳「オリンピックを自分の目で見たい」と…
長泉町では難病を乗り越え聖火リレーに臨む少年がいます。静岡市の飯塚翔さん(19)です。
飯塚さんは2011年に急性リンパ性白血病と診断されました。抗がん剤治療を受けるのは、面会制限のある無菌病棟。当時小学生だった飯塚さんは病気だけでなく孤独とも闘っていました。
父・嘉之さん
「ショックでしたよね、受け入れるしかなかったので、治ってくれることを願っていた」
闘病中に決まった東京オリンピックの開催。「オリンピックを自分の目で見る」という目標が、抗がん剤治療を乗り越える原動力となりました。現在は、治療を終え、ネオホッケーと呼ばれるスポーツにも挑戦しています。
きょう24日、沿道で父・嘉之さんらが取り出したのは、自作のうちわと横断幕です。
父・嘉之さん
「頑張れというか元気な姿を見せてほしいです」
横断幕を見た飯塚さんにも、思わず笑みがこぼれます。メッセージは「みんなに届け」。
同じ病気に苦しむ子どもとその家族へ。闘病を乗り越えた飯塚さんは家族の声援を受け、次のランナーに聖火をつなぎました。
父・嘉之さん
「元気に走って、病気の子たちに元気を与えたいというところ」