180℃の継承~浜松・天錦三代の天ぷら① 86歳の天ぷら職人が“180℃の油に指”を入れる理由 浜松の名店で見た衝撃の技
突然ですが、浜松市民にこんな質問をしてみました。
Q:浜松で安くて美味しい天ぷら屋さんといえば?
A.「え~?安くて美味しい天ぷら屋さん?天錦さんかな。昔から美味しいって評判の店です。」
A.「天錦ですかね。タレも美味しいし、食材がいい。」
Q:浜松では有名?
A.「有名です」
その店は、浜松駅から歩いて10分ほどの場所にありました。創業55年を数える、老舗の天ぷら店、「天錦(てんきん)」。人気のグルメサイトでは、なんと3.66の高評価を獲得!
さらに去年は、多くの人から高い支持を集めた名店だけが選ばれる、「天ぷら・百名店」にも、輝いています。この暑さにも関わらず、お昼時には、行列ができることも。店内は、カウンター9席のみの、小さなお店です。
店主「若い衆お待ち。」
客「ここね、胃もたれしないんだよね。けっこうたくさん食べられる」
客「あんまり重たくないのと、小ぶりで食べやすい。」
客「出来立てでサクサク。エビがたくさん入っていて、すごく美味しいです」
お客さん、大絶賛の天ぷらを揚げるのは鈴木利幸さん。御年86歳。トレードマークのねじり鉢巻が、なんとも粋ですね!
「この鉢巻きは、きょうのスタートの印なんですよ。今日一日頑張るぞっていうスタートの印です」
Q:天ぷらを揚げて何年?
A.「約60年ですね。」
Q:天ぷらは極めた?
A.「まだまだこれからも勉強です。毎日勉強です。お客様に美味しいものを食べさせたいその一心ですね」
そんな利幸さん、驚きの達人技が、なんと!油に指を突っ込みながら、天ぷらを揚げるんです。このスゴ技にお客さんは。
客「指入れている!え~!びっくりだね、熱いんじゃない」
客「うぉ~!なんで、なんで?」
客「すごいですね。びっくりしましたね」
客「手がやけどしている感じでもないし」
もしかすると、油の温度が低いのでしょうか? 念のため、計らせてもらうと、温度はどんどん上昇し…、184度に。
Q:熱くない?
利幸さん.「(指に)衣が付いているとね、熱くないです。」
Q:やけどしていないですか?
利幸さん.「大丈夫です」
指は大丈夫だと言いますが、腕には…
利幸さん「鍋にちょっと触ると熱いですよ」
長年、天ぷらを揚げ続けてきた腕は、やけどだらけでした。
利幸さん「これは勲章です」
ちなみに、一緒に働く息子の幸司さんに、気になったことを聞いてみると…。
Q:これだけ人気の店ですけど、あまりテレビで見たことないような?
幸司さん「そうですね、うちの亡くなったお袋。テレビの取材とか大嫌いで。それで受けてなかった。(3年前に)母が亡くなって、こういう取材もどんどん受けて行こうよって」
テレビの取材は、55年間でたった一度だけ。しかも、放送されたのは、わずか2~3分。つまり、テレビでほぼ初公開。達人が揚げる絶品の天ぷらとは?
利幸さん「衣をちょっと薄めにして」