ビッグモーター富士店前の土壌調査で2種類の除草剤の成分を検出 静岡県は被害届提出へ
静岡県道路保全課 望月靖之 道路局長
「成分分析の結果、除草剤に含まれる成分であるグリホサート、あとプロマシル、これが検出された。除草剤は、県管理をする際に通常使わないものなので、これらの成分が検出されたということは、意図的に散布されたものだと考えている。」
ビッグモーターの店舗前で除草剤が確認されたのは、静岡県内では、浜松市の閉店した店舗に続き2例目です。
県道路保全課 望月靖之 道路局長
「今回事実として成分が出てきたことは、やはり意図的に何かしら、少なくとも店の前で低木が枯れている、そこの土壌に除草剤の成分があったという事実が判明したことだけでも意義があったと。」
除草剤は使っていないと話していたが…
おととしオープンしたビッグモーター富士店。
およそ3年前の店舗建設中には、店の前に大きな街路樹が植えられていましたが、現在その植え込み部分には、街路樹の姿がほとんどなくなった状態となっています。
ビッグモーター富士店は、県の聞き取りに対し、「草むしりなどの清掃を2~3カ月に1回ほどしていたが、除草剤は使っていない」と話していたということですが、県による土壌調査で、除草剤の成分が検出されました。
2種類の除草剤がここ数カ月以内に散布された疑いが
今回、土壌調査によって検出された成分は「グリホサート」と「ブロマシル」という2つの成分。
県によると、どちらもホームセンターなどで購入することができる除草剤に含まれている成分で、今回の調査で検出された量は
通常の除草の際に散布される量と比較すると少ないということです。
一方、この2つの成分を含んだ除草剤は、通常混ぜあわせて使用することはなく、また効果もおよそ1~2カ月ほどで薄れてしまうため、県は、少なくとも2種類の除草剤がここ数カ月以内に散布された可能性があるとみています。
県 道路保全課 望月靖之 道路局長:
「今回の土壌に入った成分を全部照らし合わせて、結果的にこの2つの成分が確認できた。一方でこれが全て」
Q一般的にその二つが混ざることはないので、考えてみると、少なくとも二つの種類の除草剤が使われた可能性があるっていうのは言える?
「そうですね。はい、考えられる」
今後、県は警察に被害届を提出する予定です。
また、低木については、復旧を確実に行うために県が実施するということですが、復旧にかかった費用と土壌調査費用はビッグモーター側へ請求するとしています。
今回の調査結果を受け川勝知事は、「除草剤により街路樹を人為的に枯らす行為があったとすれば許されることではなく、誠に遺憾」とコメントしています。