強制収用の時期は明言避けるも「手続きは進める」 JR沼津駅鉄道高架化事業で 静岡県と沼津市
強制収用を行うか否かが焦点となっている静岡県沼津市の鉄道高架化事業をめぐる未買収地問題で、沼津市の頼重秀一市長がきょう、川勝知事と面会しました。
きょう午前、川勝知事と面会するために県庁を訪れた沼津市の頼重秀一市長。JR沼津駅の鉄道高架化事業をめぐる土地の収用問題について、現状の説明と今後の対応を協議しました。
静岡県沼津市 頼重秀一市長:「明け渡し期限が一つ区切りになりまして、現段階においては1人の方が残っている。行政代執行に移るための手続きとして、これから県に書類を提出させていただく」
高架にあたり、沼津市の原地区に新しい貨物ターミナルを整備する計画ですが、一部の地権者が事業に反対。土地の明け渡し最終期限が今月5日でしたが、1件の元地権者が応じていません。
頼重市長と面会した川勝知事は。
静岡県 川勝平太知事:「市としては、いろいろな選択肢がある中で、市の手続きがどのようになるかは、市でお決めになればよろしいと思っています」
知事はこのように述べ、ただちに強制収用を実施するかどうかについては明言を避けました。ただ県と沼津市は、強制収用手続き自体は進めていくとしています。